山だ!
登山だっ!
筑波山だーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!
1000mないけど立派な百名山だ!
ということで今回は茨城県はつくば市北端にある有名な百名山、日本百景にも数えられる筑波山に登山してきました。
久々の登山。今年初めて。超うれしい。
この日のために万全を期して体調を整えてきました。
今回はテンション高めでお送りします。天気にも恵まれて超最高。
美麗な景色で万葉集でも詠まれた名山、筑波山
筑波山。
雅号は紫峰。
筑波嶺(つくばね)とも呼ばれ茨城県のシンボルの一つとされています。
標高877メートルと日本百名山に数えられる中で最も低い山です。
しかしそのたたずまいの美しさから、「西の富士、東の筑波」と称されるほどの名山で古くから神域、観光名所として親しまれています。
中腹の筑波山神社より山頂まですべて神社の境内地とされており、男体山、女体山両頂に本殿があり、山腹にお参りができる立派な拝殿があります。そこからケーブルカーで男体山、女体山の間にある御幸ヶ原にアクセスができます。
山腹の筑波山神社拝殿。向かって左脇にしばらく進むとケーブルカー乗り場と御幸ヶ原登山道があります。
登山道も拝殿のすぐそばから御幸ヶ原コースがあり、観光客や、登山客が多く訪れる非常に人気のスポットとなっております。
都心からアクセスもとても整備された山の一つです。
東京からでも、秋葉原駅よりつくばエキスプレスで終点つくばまで約一時間。
そこからシャトルバスが出ており、40分足らずで筑波山神社入り口までアクセスできます。
毎年ゴールデンウィークには登山道の行列がすごくて、コースタイムは1時間半ほどなのに2時間半から3時間かかるほど渋滞するとか。混んでるときは行ったことないんですけどね。
頂上のパノラマビューの景色や、巨岩、奇岩でも有名な本山。
高尾山もそうですが、山腹や山頂の施設が充実していてとても便利な山なのです。
お土産物屋や飲食店がいくつもあって筑波山神社拝殿からはケーブルカーがあり、少し先を行ったつつじが丘には広い駐車場とレストハウス、そして山頂へと続くロープウェイがあるのです。
基本運賃(個人)※2023年6月現在
ケーブルカー
種別 | 片道 | 往復 |
大人 | 590円 | 1070円 |
小児 | 300円 | 540円 |
ロープウェイ
種別 | 片道 | 往復 |
大人 | 750円 | 1300円 |
小児 | 380円 | 650円 |
割引券による割引もあり、他団体割引、障がい者割引があります。
その施設の充実っぷりがいかに観光名所として多くの人が訪れるかを物語ってます。
何よりほぼすべてのトイレが(山頂も含めて)水洗トイレというのがすごい。
山登りしない人には「は?当たり前だろ」みたいに思われるでしょうが、登山する人間にとってトイレが充実しているというのは重要なポイントになるんですよ。
山は簡易的な汲み取りトイレ一つでも立てたり維持するのにとてもコストがかかるので。ロープウェイやケーブルカーみたいな施設が備わっている山は大体トイレはきれいで水洗なところは多いんですけれども。
まあ登山する人は数こなしてるうちに汚いボッ○ン便所に慣れてしまいますけどね、ええ。
(トイレさえない「お持ち帰り」の山もありますしね、ええ。)
トイレの充実した山はハイカーにもとても好まれます。気軽に山歩きを満喫できる一つの要素であったりします。
筑波神社より少し離れた登山口「白雲橋コース」より登山開始!
前置きはこのくらいにして、今回登る表筑波からは主に3つの登山口からスタートするのがスタンダードです。
- 筑波神社拝殿横からコマ展望台がある御幸ヶ原へと続く「御幸ヶ原コース」
- ロープウェイのあるつつじが丘駅から登る「おたつ石コース」
- その間を縫うようにしてひっそりとある小さな鳥居をくぐって登る「白雲橋コース」
どのコースもアクセスが良く人気がありますが、山中の見どころを余すことなく見れるのは3番の白雲橋コースだと思います。
ケーブルカー横の御幸ヶ原コースや、ロープウェイ駅近くからのおたつ石コースと比較すると登山道の入りは一見ひっそりとして地味ですが、筑波山を堪能するのに一番適したルートであるのは間違いないです。
建造物や交通機関の気配が最も少なく静かな山の雰囲気に浸れます。
ルートにも
パワースポットで伝説の白蛇が棲まうとされている白蛇弁天や、
旧弁慶茶屋跡(今は立派な東屋が立っている)から始まる奇岩群に弁慶七戻り、高天原、母の胎内くぐりなどたくさんのスポットがあるので、足を止めつつゆっくり立札の説明を読んで成り立ちを学ぶのも一興です。
春にはつつじが咲き、景色や登山道を色どってくれます。
早速白雲橋登山道より登山開始。
筑波山神社拝殿よりケーブルカー側の反対側、少し脇にそれた細道を歩いてゆくと白い鳥居が見えてくる。そこが白雲橋登山道の入り口となっています。
筑波山山頂までの道のりは約2.8㎞。
街中の距離感覚と違い、山中の2.8㎞は登山慣れしていない人にはなかなかの距離。
山登りをするには最低限の装備をしていきましょう。
これは絶対に守ってくださいっスね。
まず靴。安くてもいいから必ず登山靴をお勧めします。自分の靴はキャラバンのC1-02sというスタンダードな靴。他の登山者が履いてるのもよく見かけます。
次にザック。水や食べ物、雨具や救急セットなどを必ず携帯していく。リュックはオスプレーのハイクライト26リットル。必須ではないけどトレッキングポールがあれば歩行が格段に楽になります。
自分は一本杖スタイル。
今回履いていったCaravanC1_02Sの記事はこちらになります!
これにレインウェアは必ず持っていくべし(できればヘッドライトも)。
どんな低山でも何があるかわからない。特に天気が変わったり突然何らかの要因で行動不能に陥ったりすることがありますから人が多いからと油断するとえらい目にあったりします。
ふもとや頂上ならまだしも、登山道中途で不測の事態があればまず自助で何とかするしかありません。
人が周りにいたとしても気づいてもらえなかったり、専門の救助がくるまで手の施しようがないこともあり得ます。
自分のためにも、周りに迷惑をかけないようにするためにも事前準備は抜かりなくやっておきましょう。
特に単独登山は注意が必要です(自戒)。
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おたつ石コースとの合流路、旧弁慶茶屋までひたすら登る
ここよりしばし自分語りモード。
静かで木陰が涼しい。
比較的整備された石段の登山道を歩く。
ここが伝説の白蛇が出現したとされて祀られている白蛇弁天。金運・出世にご利益がある。ブロガーが収益化をお願いするのにいいんではないだろうか。
本番の奇岩、巨岩群はまだだけど、それでも登るうちに大きな石や岩が登山道に出現してくる。
これだけ岩があると筑波山は火山だと誤解されがちなのだが、隆起した深成岩(花崗岩)と斑レイ岩が長年の風雨によって削られ形成された山なのだそうだ。
ひたすら木の根と岩の山道を歩き続ける。
山道はずっと登り続けるのではなく、実際はアップダウンを繰り返して標高を上げていくことが多い。
それの伴って登山者の気分もアップダウンしてゆく。
楽しい。疲れた。ずっとここにいたい。山頂はまだつかないのか、と。
登山は運動強度の強いレジャーだ。競争はない代わり、自分との戦いになる。
脚を上げていくたびにだんだんとアドレナリンのスイッチが入ってきたりもする。
登山は普段会社勤めの人間が自然の原風景をお手軽に拝める素晴らしい趣味だと思う。
苦労や悩み事はいったん下界に置いていき、
山できれいな景色と思い出を背負って持ち帰る。
それだけで結構人生頑張れてしまう。
一生は無理でも脚が動くうちは続けていきたい活動だ。
とまあ、普段下界では考えないような恥ずかしい思索をしてしまうのが登山の魅力でもある。
そうこうしてるうちにおたつ石コースとの合流路、立派な東屋が見えてきましたよ。
筑波山の真骨頂、奇岩群の連続を堪能する
自分語りモード解除。
ここで小休止。おやつタイムに入ります。
登山には休憩は必須。水分と柿の種をいただくことに。
休憩以外でも行動中飴玉なんかで糖分補給するのも○。自分はよくメントスのグレープ味を携行します。
休憩してるうちに団体の学生たちが登ってきた。一気に東屋がにぎわう。自分は十分休憩をとったので席を譲り東屋を後にすることに。
さあここからが本番。筑波山の名物である奇岩群の連続が待っています。
写真とともに解説を交えながら登っていくとしましょう。
第一群:弁慶七戻り(べんけいななもどり)
絶妙なバランスで巨岩が乗っているように見える通り道。古くより神界と下界を分かつ入り口とされている。
あの弁慶も七度戻ったというエピソードがあるが、割と各地の弁慶エピソードってヘタレなものが多いのはなんでじゃ。キャラ的に当て馬にされやすい弁慶に同情する。
第二群:高天原(たかまがはら)
階段になっている右側が高天原の巨岩。全体像が取れてなかった(汗
この上に筑波山神社の摂社、小さな稲村神社の社が建てられている。高天原の主、天照大神が祭られているそうだ。もちろん上に登りお参りもできる。
第三群:母の胎内くぐり(ははのたいないくぐり)
筑波山禅定の行場の一つ。禅定とは修験の行のことを指す。岩を潜り抜けると生まれたままの姿に立ち返るという若返りの行があるらしい。
第四群:出船入船(でふねいりふね)
形がまるで出ていく船と入っていく船から名付けられた岩。
船玉神(ふなたまがみ)という航路の安全を守る神様が祭られているそうだ。
第五群:裏面大黒岩(りめんだいこくいわ)
割れ目で分割された岩の姿がまるで大黒様が袋を背負っている後姿のように見えることから名付けられた巨岩。
写真を撮り忘れてしまって現物はないので説明だけ。
第六群:北斗岩(ほくといわ)
天空に輝く北斗星のように不動の巨岩であることから名付けられた高くそびえたつ岩。
脇にある摂社は「小原木神社」と言い祭神・月詠尊(つくよみのみこと)が祭ってある。
第七群:大仏岩(だいぶついわ)
大仏のようにそびえたっている15mほどもある巨岩。女体山山頂にほど近いところにある。
日本百名山今年初登頂。素晴らしい景色を堪能
そして・・・・ついに・・・
着いた!女体山山頂!
360°見渡せる素晴らしい景色。
はー、絶景。高所恐怖症の人はちょっと怖いくらいかもしれないです。
長いようであっという間の山行でした。
やっぱり山は楽しい。山は面白い。
山が好きだ。
女体山山頂の筑波山神社本殿。小さいが歴史ある荘厳な神社だ。
その後男体山に向かって少し歩いていくと見えてくるこちらが、ある意味筑波山のマスコットキャラクターの原型。
第八群:ガマ石
ガマの油の口上を考えた人がこの岩の前でアイディアが浮かんだというカエル石。
実は江戸期には雄竜石と言われ、おたつ石コースの由来ともなっている。口に石を投げ込むことができれば金運上昇とか願いが叶うとか。
男体山との間にある御幸ヶ原に出ます。
ここにケーブルカー駅があり、筑波山神社拝殿そばに繋がっています。茶屋やレストラン、展望台まで何でもござれ。トイレも水洗で近年工事したばかりだからキレイです。
前に見える山が男体山。
持参したお昼を食らう。ザックの中でおにぎりがつぶれる現象は登山者あるある。
まとめ:筑波山最高。茨城にはこんなに素晴らしい100名山のひとつがある
久しぶりの登山でもうクタクタ。
男体山にも登りたかったのですが、今回は見送ってまたの機会にしましょう。
さて下山するとしますか。
夏の低山はかなり厳しいけれども、春と秋は天気が良ければ素晴らしい景色を眺めながら山歩きを堪能できる筑波山。
運動嫌いの人でも乗り物を経由すれば楽しい観光が待っています。
シャトルバスは駅からおおよそ一時間ごと、マイカーでのアクセスもできるので、今年の紅葉はぜひ筑波山でどうでしょうか。
つくばうどんがあなたを待ってますよ。
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