積立NISAを始めて1年4ヵ月が過ぎようとしているノビです。
早いもんですね。去年から(というか近年ずっと)世間が騒がしい情勢が続いていますが、それにつられて株式市場や為替相場もずっとフラフラ乱高下しています。
いやもういい加減どっちかに転んでくれたら楽なのに、と思う今日この頃。
2023年5月1日の今現在、私の積立NISAは533,332円を積み立てています。
銘柄は三菱UFJ国際-eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)。こちらの保有金額は333,500円。+25,167円であります。
そしてもうひとつは、SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド。こちらの保有金額は244,693円。+19,682円になっております。
これぞやらかし投資の真骨頂。リスクヘッジした「つもり投資。欲張りが仇となる購入の仕方
・・・・え?この買い方あまり意味ないって?
二つの商品の良さをダメにしてるって?
うん、後から知った。
オルカンの国別内訳は実にアメリカ株62%。
対するS&P500は純度100%のアメリカ株。2つを均等に購入していくと8割がアメリカ株になってしまいます。
そんなにアメリカの割合が多いなら素直にS&P500買っとけよって話です。
オルカンの良さはアメリカ市場がダメになったときに自動的に中身をリバランスしてくれることにあるわけで。これじゃリスクヘッジにあまりなっていません。
保有金額を見る通り、一応後から思い直して現在はオルカン一本に絞っています。しかしまあ、我ながらなんでこんな買い方してしまったのか。
投資商品の中身を理解せずに銘柄分散しても意味がない
答えは簡単。ランキングだけ見て人気のある、違う銘柄の2つを購入すればリスクヘッジになると思ったから。
商品の中身をよく理解せずに買うとこうなります。リスクヘッジした「つもり」投資です。自分のほかにもやらかしている人、この指とまれ。
S&P500は高パフォーマンスの金融商品です。全世界株式よりも過去のリターンははるかに高い。
これに魅力を感じているなら全力で投資すべきで、わざわざ他の物を混ぜてブレーキをかける必要はありません。
対してオルカンは株式市場の栄枯盛衰に柔軟に対応してくれる商品です。
アメリカ以外の国や企業が成長してきてもそれを自動的にカバーしてうまいことやってくれます。
正直サラリーマンがやるほったらかし投資ではこの商品が一番うまみがあると思います。これがダメなら他の大体の投資も死亡してるでしょう。
高いリターンをとるのか、全方位をカバーして安定をとるのか。
このあたりの腹をくくらないと、思ったような結果にならない可能性も出てきます。
もちろん2つともいい商品ですからどちらもプラスに動く可能性も大いにありますが。
自分はこの先はオルカン一本で心中する覚悟を決めています。がんばれ我らのオールカントリー。
やらかし投資その2特定口座で海外ETFを購入してしまう。分にあった投資をしろ
他にも保有している銘柄があります。それは海外ETF(上場投資信託)のVTI(バンガード・トータルストックマーケット)です。
これは為替相場が120円くらいの時、460,000円(約3830USD)で購入しました。
NISA枠でなく特定口座(売却益にかかる金融課税が自動で行われる口座)での購入です。
・・・いい商品ですよ?全米の株をひとまとめにしたような商品です。
確かホワイ?ジャパニーズピーポー!の人もこのETFの全力買いの一人だったはず。
配当も1.6%前後あるし、ドルでもっていれば円安に対応できる!いいとこどりで安心ですね!ナイス判断!
とでも言うと思ったか。愚か者が!
ヒドイ!
上場投資信託と銘打っている通り、投資信託を株式化して販売しているのがETFです。投資信託といえば通常は口数で小額から買えるのがいいところ。
しかしETFは一株単位で購入するため、最初からある程度まとまったお金がいります。
さらに海外ETFはドルベースでの購入で為替が大きく関係してきます。初心者が買うには円ベースの口数で買う投資信託よりハードルが高いのです(こちらも外国株パックは基準価格に為替の影響を受けますが、いちいち自分でドルに換える必要はありません)
なのに自分、いきなり50万円近い金額で一株225ドルの17株一括で買ってしまっています。アホです。
なぜアホなのかというと配当が小額なので再投資するにはかなり溜めねばなりません。再投資しなければ複利の恩恵を受けられないのに。
おまけに配当や売却益には外国の税金が10%余計にかかってしまいます。日本でも20%とられるのに。
確定申告をやれば取り戻せるそうですが、確定申告なんてやったことないし会社員の自分は今まではやる必要もなかったのでやり方さっぱりわかりません。
これから勉強してやってみようとも思うのですが、何にしろ手間がかかるばかりで自分の投資金額では効率が悪い。
なんでこんなもの買ったかって、インデックス投資をドルでやったらどうなるかな~という興味本位以外の何物でもないしょうもない投資をしたから。
今は円安で継続購入するのがかなりためらわれます。ドルを保有してるわけでもなく、この商品を買い続けるつもりもないのに買ってしまって正直持て余しているのです。
断っておきますがVTI自体は超がつくほどの優良商品です。
自分が浅はかな軽い気持ちで購入してしまったがために、勝手に困惑しているだけです。
やらかし投資その3。広告からの名前買い。新商品の可能性は素人にはわからない
最後にこれもVTIと同時期に買いました、特定口座で。
三菱UFJ国際-eMAXIS Neo 水素エコノミー。
・・・・
Neoだよ?
水素エコノミーだよ?
近未来感あってかっこよくね?
来年から新NISA始める人はこんな買い方絶対しちゃダメ!!
この商品もVTIと同じくらい50万円分購入してしまいました。きっかけはYouTubeのサイト上部広告から。
もう近未来感、サイバー感があってかっこよかったの。商品の字面だけでワクワクして気がついたら購入してしまっていましたよ。
あの時のワクワクを返せ。現在保有している商品じゃ唯一ぶっちぎりのマイナスです。
これは一応インデックス投信ですが、テーマ別、業種別に企業を分けて投資しているシリーズの一つです。
つまり、水素関連の企業にしか投資されてない。業界が不調なら全体の株式市場が盛り上がっていても恩恵は受けにくいという投資信託。
別に水素社会が来るとか、EVに勝つだとかそんなことは微塵も思っていなくて(車持ってないし)単純にテンションで買ってしまった商品です。
広告の力って恐ろしい。
購入した以上は勉強代だと思って含み損を抱えつつしばらく保有するつもりですが、この商品がいいものなのか悪いものなのかはまだわからないです。
コスト的には初心者が買っていいものではない気はひしひしと感じていますが。時が来れば損切必至かも。
結論:ちょっとだけ投資の先輩が、これから投資を始める人に伝えたいことは3つ
- インデックス投資は買う商品を見極めて、日和らず一本に絞れ。
- ドルで買うのか円で買うのかはっきりしろ。継続購入する気ないものを買うな。
- よくわからないものをノリや雰囲気で買うな。お試しでも買うな。
以上の3つです。
投資を始めて入金に慣れてくると、よくわからないのに変な度胸だけがついてきてあれこれやりたくなる時期が必ずあります。
遊び程度ならいいですが、調子に乗ってしまうと本来の投資を始めた目的とは違ったことにもなりかねません。
優良商品ならどれを選んでもかまわないと思いますが、信念をもって買わないとやらかしてしまう可能性があります。
皆さんも投資を始める際にはよくよくご考慮を。
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