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psychology Of Money 貯金一辺倒だった自分が今更ながらお金の勉強をし積立投資を始めた理由【書評】

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ノビ

世間ではお金の話題が尽きないですよね。

お年寄りがオレオレ詐欺で何百万だまし取られたとか、YouTuberが動画再生で何千万だの何億だの稼いだのとか。

最近では2019年に金融庁が発表した「老後2000万円問題」なんてのがあって、いろいろ物議を醸しだしました。いつの時代もお金の話はセンシティブで、ナーバスで、かつ関心を集めやすいものです。

もちろん自分もそうです。だから若い時から貯金だけは欠かしませんでした。

お酒を毎日飲んでいた時も、一時ギャンブルやパチンコにはまっていた時も、風俗やエロビデオ・・・の話はいいか。

依存性の高い誘惑に弱い自分が唯一継続してきたもの、それが「貯金」です。

それこそ雨の日も、風の日も、薄給の身で。

貯金というセフティーネットがあったからこそあまり経済の移り変わりを考えないようにしていたのかもしれません。

物価上昇や、増税なんかは直接降りかかっている自分事なのに、根拠なく将来はきっと何とかなると思い込んでどこか他人事でした。

ただただたまっていくお金よりも減っていく時間のほうが貴重なんだと気づくまでは。

銀行にあるお金は、ただの置物と変わらない

ノビ

そりゃ、毎月積み立てていけば少しづつ(ほんとにすこ~しづつ)増えていきますよ銀行残高。

でもそれは自分が働いて稼いだお金を一生懸命積み増しているだけで、当のお金様はふんぞり返って何もしてくれないわけです。

モブ

利子って何だっけ?百万回行ってみて。

ノビ

りしりしりしりしりしりし・・・・尻に火が付きそうだわっ!

ニートですよニート。もう20何年ともなればニートの化石ですよ。お金様。

いざというとき、老後になったとき助けてやるって言っているだけでお前その時今と同じ力もってんだろうなって昨今の世界事情を聞いてたら疑いたくなります。

というかそのまま放置してたら間違いなく価値が落ちるんですよ、現金って。

そんなのいわずもがなですよね。

将来有望な新興国のイケイケな通貨でもない限り成熟した円は、その価値をインフレとともに緩やかに落としていくのは明白です。

ところで私は近年、1年の計として毎年新しいことを始めています。今年はこのブログ。

そして去年は投資を始めました。

そう、クエスト「積立NISAでお金(ニート)にも働いてもらう」発動中です。

投資には長い長い時間が必要。それによって得られる複利の効果は偉大なり

ある時何気なく本屋を物色していたらこの本に出会いました。

「psychology of Money 一生お金に困らない「富」のマインドセット」

モーガン・ハウセル著、小島修=訳。ダイヤモンド社から2021年に日本で発売されたお金に関する本です。

全世界で累計100万部売り上げており、自分か買った当時でも日本単体で7万部売れていた本でした。(現在では世界累計200万部、日本単体15万部以上)

お金に関する本は今までも何冊か読んでいました。金持ち父さん貧乏父さんとか、バビロンの大富豪とか。

それらを読んで面白さを感じてはいたけれど、今までは別に=投資しなきゃ!という風にはならなかったです。

どうしてかって、投資ってお金持ちがやるものって思ってたからですよ。自分とは一生無縁の世界だと思っていたんです。

それが何でこの本をきっかけに積立NISAを始めようなんて思ったのか。

「お金に働いてもらうこと」ということの本当の意味

この書の「はじめに」の中の5ページ目に書かれていたとあるアメリカの清掃員のエピソードを読んで衝撃を受けたからです。

『ロナルド・ジェームス・リードは、アメリカの投資家、慈善家、清掃作業員、ガソリンスタンド店員である』(ウィキペディアの項目より)

こんな短い文章で情報量多すぎ問題。

このリードという人は貧しい片田舎に生まれ、ガソリンスタンドで25年働き、ついで百貨店の清掃員として17年パートタイムで働いたという、周りからも得に特筆すべきところは何もないといわれるような地味で平凡な人だったそうです。

老後も38歳の時に買った家をずっと住み続けて一生を終えたそうな。92歳で亡くなるまで。

そんな人が2014年に亡くなったとき資産800万ドル(当時の為替レートで約8億円)以上を所有していました。

それだけでなく遺言として子供に200万ドル、地元の病院と図書館に600万ドルを寄付すると記してあって当時国際的なニュースになったそうです。

ノビ

ただの清掃員がそんなお金を持っていたのはなぜなのか。

ヤブ

答えは明確ですね。彼は投資によって長い年月をかけて資産を増やしていきました。

彼は若い時からコツコツ少額を積み立て投資していただけだったんです。

複利の効果偉大なり。でも自分が感銘を受けたのはそこじゃない。

積立投資の大切さ、複利の重要さは今まで読んだ良質のマネー本にいくらでも書いてありました。それよりもこのリード氏のエピソードで素晴らしいと思ったのは

彼の人生が投資行為を必要としながら、増えた資産に全く頼らなかったって言うことなんですよね。

いやもう頭をガツンと殴られたようでしたよ。

つまり誰でもお金持ちにはなれるじゃん。リード氏のように生きれば。時間さえかければ。

そしてそれよりも素晴らしいことはお金に働いてもらって築いた資産とは関係なく、自分もコツコツ働いていればリード氏のように平穏な人生を全うできるってことです。

序章を読んだだけで自分的にはこの本を購入した甲斐があったと思いました。

結論:投資は資産形成のために大切な行為。しかしそれに寄り掛からない人生設計もより大切

こういうことを書くと

デブ

「なんだ、投資なんてしなくても生活できるならしなくていいじゃん!」

とか思いますよね。

でも彼にとって投資ってやっぱり必要な行為だったと思うんです。貯金を使うつもりはないけれどあればある程度安心するのはみんな同じ。

安心を買うっていう行為は思っている以上に精神に安定をもたらします。

自分しか知らない財産があったから、平凡で平穏な人生を送れたとも言えます。

と同時にこんな声も聞こえてきそうです

ヤブ

「そんな大金最後まで残してもったいない!」

ノビ

いや、私は使わなかった理由がわかる気がする。

モブ

というか寄付も立派なお金の使い方ですよ

誰が何と言おうと、自分が納得出来るお金の使い方をすることが一番だと思います。それが投資だって、貯金だって、浪費だっていいです。

大切なのはお金に振り回されたりとらわれたりしないこと。

積立NISAをやってると面白いですよ。あ、経済って動いてるわって。今のとこプラスになったり、マイナスになったりふらふらと忙しいですが。化石の銀行預金よりよっぽど楽しませてくれます。

増えるかどうかなんてわかりませんけどね。最悪少々減ってしまったって全く問題ありません。投資できる限りの枠を自分のペースで埋めていってしまおうと思います。

そういう働き方、生き方をすると決めたので。リード氏のように。

自部も懸命に働いて、お金にも二人三脚で頑張ってもらおうと思っています。

そして人生の最後に一番お金持ちになったるで。あなたも一緒にどうですか。

ノビ

死んでからのドッキリ敢行、あの世から通帳見た遺族の慌てっぷりを見てニヤニヤできますぜ。