旅行先の観光名所、受験などの合格祈願、健康祈願、冠婚葬祭の式典会場。
神社仏閣は思っている以上に私たちの普段の生活の近くにありますが、多くの人の場合最も関わりが顕著なのが年の初めの
「初詣」
になると思います。
いつも手近な神社で済ましてしまっているからたまには有名なところへ行こうかな。
いいですね。どこへ攻めましょうか。
今回は全国及び首都圏近郊の人気初詣スポットを紹介しながら、
もしはしご詣でをするならどことどこが相性が良いか。
山の上で初日の出を見つつついでに初詣をできるところがないか
などなど。
関東首都圏を中心とした初詣のいろいろなアプローチの仕方も特集していきたいと思います。
全国各地の神社仏閣初詣参拝者ランキングは?
参拝者数の統一した公式発表をしていたのは警察庁ですが、発表していたのは2009年までで、集計方法が曖昧な部分があり正確な数字を追いきれないとの理由から2010年以降は行っておりません。
なのでそれぞれの神社仏閣の独自発表やネットでの情報を踏まえたランキングになっていることをご了承の上、あくまで目安として御覧ください。
1位:明治神宮(東京都渋谷区)319万人
2位:成田山新勝寺(千葉県成田市)298万人
3位:川崎大師(神奈川県川崎市)296万人
4位:伏見稲荷神社(京都府京都市伏見区)277万人
5位:鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)252万人
6位:浅草寺(東京都千代田区)239万人
同7位:住吉大社(大阪府大阪市住吉区)235万人※自社発表
同7位:熱田神宮(愛知県名古屋市熱田区)235万人
9位:太宰府天満宮(福岡県太宰府市)230万人※自社発表
10位:大宮氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)205万人
※リンクは全て公式ホームページ。
1位から10位までこのような感じになっています。
一度は名前を聞いたことある高名な神社仏閣ばかりだなー。
伏見稲荷神社、住吉大社、太宰府天満宮はまだ訪れたことがないですな。いつか訪れてみたいものです。
ちなみに伊勢参りでおなじみの伊勢神宮は67万人で23位、
甲信越地方最大の寺院である善光寺は43万人規模で48位となっています。
2社とも観光スポットとしてはかなり有名どころなのですが、やはり人口が集中している関東関西中部などが初詣では桁の違う規模の参拝客を集めるようです。
最も人口の集中している東京を中心とした南関東圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)に限定したランキングTOP10はこういった風になります。
南関東首都圏神社仏閣初詣参拝者数ランキング
- 1位:明治神宮(東京都渋谷区)
- 最寄駅:JR原宿駅 東京メトロ千代田線、副都心線明治神宮前駅など 他多数
- 2位:成田山新勝寺(千葉県成田市)
- 最寄駅:京成電鉄京成成田駅、JR線成田駅
- 3位:川崎大師(神奈川県川崎市)
- 最寄駅:大師線川崎大師駅
- 4位:鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)
- 最寄駅:JR横須賀線、JR湘南新宿ライン鎌倉駅、江ノ島電鉄江ノ電鎌倉駅
- 5位:浅草寺(東京都千代田区)
- 最寄駅:東武スカイツリーライン、東京メトロ銀座線、つくばエクスプレス、都営地下鉄浅草線の各浅草駅
- 6位:大宮氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)
- 最寄駅:JR大宮駅、東武アーバンパークライン北大宮駅
- 同7位:千葉神社(千葉県千葉市中央区)63万人
- 最寄駅:JR千葉駅、京成千葉駅
- 同7位:西新井大師(東京都足立区)63万人
- 最寄駅:東武大師線大師前駅、日暮里舎人ライナー西新井大師西駅
- 9位:香取神宮(千葉県香取市)52万人
- 最寄駅:JR成田線佐原駅
- 同10位:鷲宮神社(埼玉県久喜市)42万人
- 最寄駅:東武伊勢崎線鷲宮駅
- 同10位:喜多院(埼玉県川越市)42万人
- 最寄駅:東武東上線、JR線川越駅 東武東上線川越市駅 西武新宿線本川越駅
※全国ランキングで参拝者数を記載したランクは参拝者データ省略。新規のみ記載。
さすが人口の多い南関東。それぞれの地域に意外としっかりばらけていて、都内や県内で人気の初詣スポットに手軽に行けそうです。
距離的にも各自それほど離れているわけではなく、はしご詣でが好きな人はこのランキングを参考に組み立てると有名どころ、人気どころの神社仏閣を詣でることができるのではないのでしょうか。
北関東や地方の神社仏閣の初詣人気スポットを一部紹介
まずは関東圏で上記で紹介していない北関東から上げていきたいと思います!
北関東にも有名な初詣スポットがたくさんあるっス!
北関東の茨城、群馬、栃木の主要な初詣参拝者数上位はこちら。
※順位は全国参拝者ランキング。50位圏外の寺社はランク不明と表記。
栃木は他にも世界遺産である日光東照宮や日光山輪王寺なども人気のスポットとなっています。世界遺産日光について書いた以前の記事はこちら。
世界遺産については拝観料が必要なところもあり、注意が必要です。また気軽に行ける距離ではないかもしれないので、あくまで正月の日光観光ついでにいかれるのが良いかと思います。
他、地方の初詣人気スポットを一部挙げると、生田神社(兵庫県)、春日大社(奈良県)、北海道神宮(北海道)伊奈波神社(岐阜県)、出雲大社(島根県)など、全国区の知名度を持つ神社仏閣が名を連ねています。
ランキングにある神社仏閣をはしご詣でするならば
ランキング上位の神社仏閣をはしご詣でするならどこにしようか?
東京23区内ならば交通の利便性が高いので多少離れていても簡単ですね。その他の神社仏閣も同一県内ならばいけるところも多いでしょう。
例えば関東首都圏ランキング1位の明治神宮と同5位の浅草寺。
都営浅草線や東京メトロ各線を乗り継いでいけば40分もかからず行くことができるようです。
その他にも浅草からなら日暮里舎人ライナーで西新井大師にも40分弱。
神奈川県の川崎大師にも大師線で50分ほどで行くことができます。東京近郊は本当に交通網が発達していて便利です。
神奈川県内である川崎大師と鶴岡八幡宮も最寄駅間ならば50分程度。
埼玉県の大宮氷川神社と鷲宮神社の最寄駅間も30~40分ほどで行ける距離です。
千葉県の人気スポットである成田山新勝寺と千葉神社はJR直通で最短30分ほど。
成田山新勝寺からは香取神宮にも、JR成田線を利用して最寄りの佐原駅まで足を運ぶことができます。移動時間は約30分。
妙見本宮ともいわれる千葉神社の参詣体験をまとめた記事はこちらです!
こう見ると、同一都道府県内やその他近郊ならば、参拝者ランキング上位の神社仏閣を移動してはしごするだけなら問題ないような気がします。
しかし、一つ気がかりなのが一つの神社仏閣に要する参拝の所要時間。
人気スポットは正月3ヶ日は大変混雑しますので、はしご詣でを考えている方はまずは自分の本命を主軸に、それ以外はもう少し規模も小さく近場の神社仏閣を探してはしごするのも一つの手かもしれません。
特に近年コロナ過の時は一部の各神社仏閣は初詣期間を長くとって、分散参拝を推奨していました。
1日で人気スポットを周る必要は全くないので、じっくり1月いっぱいかけてなどしてはしご詣でを行うのもいいと思います。
ちなみに神社仏閣によっては成り立ちの関係から相性の良くないものがあるとされています。
例えば成田山新勝寺は秋葉原にある神田明神と相性が良くありません。詳しくはこちらの成田山新勝寺を詳しく書いた体験レポートの記事に記載してあります。
宗教の歴史は時に複雑な対立や因縁のエピソードなどもあるため、自分の氏神様を最優先にし、そういった因縁とは無縁のところにはしご詣でしましょう。
おまけ:山麓、山頂の神社仏閣の初詣はどこがいいのか?
まず、第一に挙げられるのが高尾山にある薬王院。
JR新宿駅から乗り換え、京王線高尾山口駅が最寄り駅。
毎年正月には参拝客でにぎわいます。1号路が渋滞になるのはもはや風物詩。
高尾山及び薬王院についての記事はこちらになります。
北関東に目を向ければこれも有名な日本百名山、筑波山の中腹にある筑波山神社。
こちらはつくばエクスプレスつくば駅からシャトルバスで約50分。下車して徒歩数分です。
広い駐車場も筑波山神社周辺、つつじが丘ロープウェイ駅前などいくつかの場所にあるので、お車で来るのも手です。ただ渋滞は覚悟しておいた方がいいかもしれません。
後、つつじが丘の駐車場から車を置いて山麓の神社拝殿に行くには少し距離があります。ロープウェイで山頂を経てケーブルカーで神社の近くに行くか、徒歩で向かうかになりますのでちょっと手間はかかります。ご了承ください。
山頂の本殿ならば女体山頂上付近にあります。しかし小さい社なのでこちらもかなりの混雑が見込まれますのでご注意を。
筑波山に関して記述した記事はこちらです!
その他、JR青梅線の御岳駅下車でバス20分ほどの御岳山。
こちらの山頂に武蔵御嶽神社があります。参道を歩いて登ることもできますが、ケーブルカーを使用して途中まで昇ってしまうのがおススメ。
神奈川県の丹沢山域の大山では、阿夫利神社が同じくケーブルカーを使って参拝することができます。最寄り駅は小田急線伊勢原駅。4番線バスで所要時間25分ほど。
山の初詣は下界よりも寒気が厳しく入念に防寒の準備をしなければなりませんが、初日の出を見るならこれほど素晴らしい初詣のチョイスはないと思います。
初詣は便利な都内をハシゴしようか、山できれいな初日の出を拝むか悩みどころ。
もちろん、意中の神社仏閣を1つに絞って誠心誠意参拝するのもまた一興。
来年の初詣はどこにするか決まったでしょうか。
寒い季節、なるべく近場で済ませるのも一つの選択肢ですが、1年の計は元旦にあり。
年の初めくらいはこだわりを持ってここ!と決めた神社仏閣に参拝するのがおススメですよ。