千葉県の県庁所在地、政令指定都市である千葉市。
千葉県東京湾側の中央部に位置し、市人口は約90万人。100万都市ではないものの日本全国の市町村では12番目に人口の多い大都市です。
鉄道交通網も発達していて、市の中心部にはJR総武線(総武快速含む)、京葉線、京成線、千葉都市モノレールなどがあり、房総のルートとしての内房線、外房線など千葉県南部との貴重な連絡路を持っている重要な交通拠点でもある場所。
そんな大きな市を県庁所在地に持っている千葉県北西部在住の私ですが、鉄道利用は多くても、千葉市の街並みを散策した経験がありません(汗
今回は前詣でと称し、千葉県屈指の参詣人口(成田山新勝寺、香取神宮に次いで第3位)を誇る、
「妙見本宮 千葉神社」
に行ってまいりましたのでその詳細をレポするとともに、千葉市というのがどういった場所なのかを一部ご紹介できればと思います。
要するに、散歩に行ってきました。
鼻の下あたりが、のどぼとけを見学しに行ったというお話です。
※出典:チーバくん公式ホームページ
前詣で&初詣に千葉神社!初詣ランキング常連の人気スポット妙見本宮千葉神社とは?
京成千葉駅にやってきました。
「千葉駅」及び近接の駅はいくつかありますが、
東京方面からくる場合はJR総武本線や京葉線利用、
千葉県西北部からくる場合は新京成線を経て京成線を利用するか、武蔵野線経由で京葉線、総武線でJR千葉駅となるでしょうか。
南房総からは内房線、
千葉県東部、北東部からは外房線、JR成田線を利用して千葉駅に行くことができます。
ともあれ、早速妙見本宮千葉神社に向かいます。
それにしても自分の普段住んでいる町よりずっと都会。千葉県なんて突出した大都会なんてないだろ、と勝手に思っていましたが柏、津田沼あたりと比べてもさすがに格が違います。
ビックカメラのある町は都会指数が高い。と勝手に思っています。ましてヨドバシなんて神の国にしかない(田舎者基準)。
千葉神社は駅から少し離れていますが、それほどの距離ではありません。徒歩15分くらいで目指す場所は見えてきます。
千葉駅前大通りを経て、千葉市中央公園を経由し千葉神社へ向かうのがGoogle先生がはじき出した最短ルート。しかし私は上方の大きな通り「妙見通り」を伝って鳥居のある院内通り方面に出ることにします。
神社付近に見えてくる千葉神社の広告看板。
千葉神社院内通り側から境内到着!想像していたよりも華麗な建築物が佇んでいます。
千葉神社の現在の境内の様子を紹介
私が前詣でに訪れた2023年12月24日の際には、神社回りを改装、増築、移設している最中で正規の門である大鳥居がない状態でした。
全ての工事が終了するには再来年まで待たねばなりません。
しかし、これを機に千葉市主導による門前町構想が現実化する模様。神社の区画整理と拡充は訪れる人にとっても決して悪くないことです。
次回の初詣では工事の様子が少し景観を損ねますが、それも事業終了までの我慢。完成を楽しみにしておきましょう。
平成の大造営より誕生した本殿「重層社殿」
こちらが妙見本宮千葉神社の本殿である重層社殿。
上下に二つの拝殿を持っているという日本初の社殿だそうです。デザインが重厚でカッコいい。
千葉神社は境内の広さはさほどでもないんですが、真新しくて雰囲気がおしゃれです。
社殿の横には参集殿というロビー、控室、衣装貸付室、写真スタジオなどがあり、七五三や結婚式など幅広い行事に利用されます。また御祈願の申し込みもそちらにカウンターがありますのでご利用ください。
楼門型分霊殿「尊星殿」
社殿の向かい側にある尊星殿。隣接する通町公園側に面した楼門型の分霊社。
楼門と社殿の複合建築物は他の神社に見られないもので、重層社殿とともに千葉神社の見どころの一つ。
千葉神社のメインともいえる重層社殿と尊星殿は1990年から1998年に竣工した建造物となっており、従来の神社にはないモダンで複雑な造りとなっています。
1945年の戦時中での七夕空襲により、旧社殿と山門が消失して社殿の方は現在の千葉天神(千葉神社の摂社。旧社殿)が建てられましたが、山門の復活は半世紀ぶり。
福徳殿という八角形に配された各星宮がそれぞれご利益の分担をして祀られているっス。願い事や厄払い、健康を願う体の部署に応じてピンポイントでお詣りすることができるっス!
学問の神様を祀る「千葉天神」
そしてこちらが焼失後再建された旧本殿であり、現在は摂社となっている千葉天神。
学問の神様として著名な菅原道真を勧請して御祭神として祀っていており、受験中の学生や試験などの勉学に励む人に人気のスポットとなっています。
千葉神社の御祭神の御神力も合わせていただけると評判で、神紋(月星)の由来「ツキ(月)を呼び、勝(星)を拾う」との縁起を担いで参拝者が後を絶たないそうです。
こじんまりとした社ながら以前は本社殿だった風格がそこはことなく漂っています。
神社境内の他のスポットも紹介
- 妙見延寿の井
境内に沸く御霊泉。一願成就の水として有名で各地からお水取りにやってくる人も少なくないそうです。あまり大量に摂取することは推奨されていないので一口くちにする程度にしておきましょう。
- 福運招来の亀岩
妙見様の使いである玄武(亀)の霊力が宿っているとされる岩。撫でると御利益があるそうです。7回撫でときました。
- 14社もの末社連
様々な神様を祀ってある末社が妙見池の周りに14社もあります。姥神社、星神社、石神社、稲荷神社、金刀比羅宮、西之宮、八幡神社、天神社、日枝神社、三峰神社、神明社、御嶽神社、厳島神社、美寿之宮の神様が勧請されています。
もしかしたら自分の氏神様もあるかもしれないので見つけたら参拝しておきましょう。
- 開門時間:6:00~18:00(夜間立入禁止)
- 御祈願受付:9:00~15:30
- お札・お守りの授与窓口:9:00~17:00
- お札・御朱印の墨書:9:00~17:00
- 交通案内:JR千葉駅、京成千葉駅より徒歩約10分。バスの利用は中央改札口を出て東口駅前バスロータリー・6番乗り場「院内町」下車。
- 車での利用:最寄りの穴川インターチェンジより4.5㎞(約10分)
- 神社専用の駐車場は無し。周辺に各有料駐車場有。
- ☎043-224-2211(9:00~17:00)
- 公式ホームページはこちら
千葉神社に詣でた帰りに足を延ばして千葉駅近郊の他のスポットに寄り道!
千葉市は都市開発が進んでおり、特に駅周辺には大きなビル群や商業施設が立ち並んでショッピングや飲食には事欠きませんが、他の観光スポットといえばどこなのでしょうか。
千葉神社から本町通りを南下して見えるのは、
日本や外国のアーティストの現代的な芸術作品を主に展示している美術館です。
常設展は大人300円。大学生220円。他高校生以下と65歳以上の市民の方、障碍者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は観覧料無料となっています。
企画展は展覧会毎に観覧料が違うのでご注意ください。
そしてさらに南下していくと、
キター!城や城ッ!
こんなところに城なんてあったんですね。知らなかった。
正確には城跡の近くに猪鼻城(千葉城)にちなんで建築された千葉市立郷土博物館。
亥鼻公園という大きな公園内にある、千葉市の郷土史やこの地で栄えた千葉氏の歴史を研究し遺構を展示している博物館です。
千葉の城「猪鼻城」をちょっとだけ見学!
立派な天守を持った千葉市立郷土博物館。
その手前には千葉氏の祖千葉常胤が天に向かって弓曳く姿が。
鎌倉時代の城なので、元はこんな立派な天守ではなくおそらく館型の平城だったのでしょうが、城郭の規模としてはなかなか広大だったようです。
早速入館してみます。入館料は何と無料!
手続きはどこから来たかを告げるだけです。しかも館内は写真撮影OKな箇所がいくつかあります。NGプレートが付いていなければ原則OKのようです。
出土した古代人が使用したと思われる土器や、千葉氏やその後入城したとされる原氏、戦国までに至る様々な資料や武器道具が展示してありました。
これを無料公開していいのか、というレベルの展示品の数々。それほどメジャーな城跡でもなく全国区の歴史人物でもないですが、それがかえって歴史好きにとってはそそられる天国のような博物館なのではないでしょうか。
5階の天守閣からも千葉市の街並みが一望出来てとっても気持ちがいいです。
公園内には茶屋もあって、飲食をすることができます。千葉神社を参詣した際に合わせて立ち寄るのに最適な観光スポットだと思います。
亥鼻公園内の茶屋「いのはな亭」。
次来るときはおにぎりセットを頂こう。
だんごやその他スイーツ、飲み物なんかもあったっス。お城を眺めながら食べるおにぎりはきっと最高っスよ!
まとめ:千葉神社だけじゃない千葉駅近辺の観光名物を是非一度。
歩いて数分の立派な千葉県庁。
そのすぐそばには千葉駅に向かうことができる千葉都市モノレール「県庁前」駅。
総営業距離15.2㎞。懸垂式モノレールとしては世界最長であり、ギネス記録にも認定された累計5億人乗車数の千葉市の名物モノレール。
乗り物好きにとってはこれも観光スポットの一つとなりえます。
千葉市民には欠かせない市民の足。運用に苦労していた時期もありましたがそれを乗り越え今日も元気に千葉の街を駅から駅へぶら下がって走っています。
正月3ヶ日で63万人もの人が訪れる千葉神社。初詣でなくとも神社仏閣パワースポット好きなら一度訪れてみてください。
町全体もとても便利で、かつ魅力的です。
ついでに駅前でショッピングをしつつ、空を見上げれば走っているモノレールを眺めるのもとても楽しい光景ですよ。
・・・・カコイイ。(うっとり)