今月は防災強化月間(個人的に)。
アウトドア装備で防災に備えるという記事をちょっと前に書かせていただきました。
前回の記事は重い話題の書き出し、ちょっと硬い内容の記事でしたが、
腹減った~メシだメシ!!
お疲れ様です。きょうのご飯は豪勢に松茸ご飯ですよ。
まじで?やったー!いただきま・・・・・
・・・・・・・
みんな大好き、防災メシのお話をしたいと思います♫
アルファ化米の秘密を探る
アルファ化米とは、一旦炊飯したお米を熱風によって急速乾燥させたものです。
この急速乾燥によって、デンプン構造が炊飯したてのお米とほぼ同じ状態になっているために味が落ちず、お湯で戻した時もおいしさがキープされた状態になります。
アルファ化米は水でもお湯でも一定時間で元に戻るので、保存食としてとても重宝されている食品。
もちろん炊飯することもできますし、その際は生米よりはるかに早く炊くことができます。
アルファ化米のα(アルファ)の由来は、コメを炊飯をしたときのデンプンの状態から。
状態を表す表記としてα(アルファ)とβ(ベータ)があり、生米のデンプンはβ、炊飯米はαとなります。
違いとして、
β(ベータ)デンプン 腐りにくい 体内で消化しにくい
α(アルファ)デンプン 腐りやすい 体内で消化される
そして炊いたご飯というのは通常の時間経過の場合、乾燥するとまた生米のデンプン状態(ベータ状態)に戻ってしまいます。
それを炊いたお米と同じα(アルファ)デンプン状態にしながら乾燥米として腐りにくく、体内でも消化されやすいという、生米と炊飯米のいいとこどり状態を維持する製法を実現したのがアルファ化米という発明品というわけです。
完全にハイブリット米ですな。ハイブリットカーが出た時の衝撃とワクワクが思い出されます。
α(アルファ)デンプン 腐りにくい 体内で消化される
アルファ化米は炊飯米から通常の乾燥米になるときにおこるデンプンの変化(α→β)が起こらず、ずっとα(アルファ)デンプンのままで、これがおいしさの秘密になります。
急速乾燥によって炊飯された時と同じ味を閉じ込め、生米以上の保存性を維持した画期的な製法で水分を含ませるだけでおいしいご飯を食せる素晴らしい食品になりました。
こんなおいしいのにリアル店舗で扱ってるのがホムセンやアウトドアショップしかないのは悲しい。
品質や工程上手間がかかるせいか少しお値段は張ってしまうので他のレトルト米と比べてセールが弱くなるのは致し方ないところっス。でも昨今意外とスーパーなどでも一部取り扱っているところもあるっス。
最近のアルファ化米はホントに種類も多種多様でおいしいです。防災用品としてだけではなく、いざというときの常備食としても非常におススメできます。
アルファー食品は防災売り場でよく見るアルファ化米製品の大手!
和風洋風のアルファ化米がありどれもおいしいですが、個人的にはおこげシリーズが素晴らしいと思います。
サクサクしたもち米スナックで調理いらず。味付けはコンソメ、カレー、梅、ぜんざいの4種類。
甘いものばかりになりがちなお菓子系非常食の中でとても食べやすい風味で、災害時の偏った食を助けてくれるそんな一品です。ぜひ一度お試しを!
防災食品は他にどんなものがあるのか?
自分はお米が大好きなので、炭水化物はアルファ化米を主な防災メシとして所持貯蔵していますが、他の防災メシはいったいどういったものがあるのか?
パンの非常食。
缶詰に入った長期保存可能なパンはお米と同じく炭水化物の主食として役に立ちます。
有名なボローニャから新食感ベーカリー、生命のパンまで様々。
保存用パンは調理いらずの便利な主食!こちらは缶詰め商品!
最近の非常食用のパンはアルファ化米と同様にかなりおいしいとの評判です。調理なしですぐ食べられるのもグッド。
これはアルファ化米にない大きな利点。
ただ結構場所をとるというかかさばるものなので持ち出しリュックやキャンプ飯としては自分的には入れづらいか、という印象。
缶詰系は食べた後のごみ問題もあるので非常時には敬遠しがち。
携帯に便利なパック型保存パン!
と思いきやこっちの尾西のひだまりパンや7年保存レトルトパンはパック詰めでいいですね。自分はこっちの方が登山飯としても使用できていいかも。
缶詰めのパンも家に置いておく非常食としては間違いなく役立ちます。今までご飯系で固めてきたけれども今度の入れ替えでラインナップに加えてみようかと思っています。
おかずの非常食。
これは多様なメーカーからさまざまなおかずが出ています。ハンバーグや焼き鳥、魚やきんぴらごぼうやひじきの煮つけみたいな副菜や豚汁まで。
タイプとしては缶詰めのタイプと真空パックのタイプがあります。
おかずシリーズは栄養バランスもいいし、アルファ化米との相性もバッチリ!
缶詰めのものの方がコンパクトな付け合せ物のバリエーションがあって得意な分野なのかな、という印象。
対して真空パックは煮物や大きめのハンバーグ、豚汁をそのまんまなどなかなかに多彩な分野にわたりメニューがあってボリュームも大きめ。
缶詰めは副菜、真空パックは主菜が得意といった感じ。
真空パックは他にスープなんかもたくさんあります。以前カゴメのスープを購入したことがありますがとても美味しかった記憶があります。余裕があればストックしたいところ。
安心のカゴメブランド!おいしいスープがたくさんあるよ!
ドライフーズの非常食。
主にみそ汁やスープですが、カレーやシチュー、牛丼、親子丼の上部分などのご飯のお供もあります。
だけでなくお粥や雑炊もあってそれ一品ではやや物足りないものの、お湯さえあれば手軽に食べられるご飯ものです。
みんな大好きアマノフーズ。このメーカーには本当にお世話になっています。
フリーズドライ製品といえばアマノフーズ!
厳密には防災用の非常食ではないものの、日持ちもよく消費しやすいものなのでストックしておくと何かと便利。
携帯も楽なので、あって困るものではありません。
お菓子の非常食。
やってまいりました。災害時のQOLを上げてくれる最高の非常食。
非常食のものでなくともお菓子って元々日持ちもいいし、カロリーは高いし、携行しやすいしで常にストックしといて損はないよね。
登山でも行動食、非常食として様々なシチュエーションで非常な効力を発揮する侮れない食品です。上手な運用ができるようになれば心強い味方ですね。
有名なものは井村屋のえいようかん。
えいようかんは糖分豊富で小分けされているから携帯にも便利!
長期5年保存の羊羹で、通常のものより糖分を多くして保存性を上げている5パック1セットの高カロリー和菓子。
パッケージに災害伝言ダイヤルなども書いてあって防災食としての完成度はピカ一です。
羊羹はもともとが賞味期限が長く、お土産物の高級羊羹などではない市販の真空パックのものなら大体1年は賞味期限が持つようになっています。
口当たりがよく、凍らず、解けず、厳しい環境でも容易に食せる食品なので冬山の携帯食としても使用されます。
それほどに優れた食料品。えいようかんならずとも常に常備しておきたいところです。
市販のお菓子の中では呑むゼリー系もなかなか。
体調不良で食欲がすぐれないとき、少しでもカロリーを取っておくのにとても便利。
キャップがついているので飲みきれなくとも小分けにして飲むことができます。
これも市販のゼリーでもそれなりに日持ちがいいのでストックしておくと楽です。コロナやノロなどで外出困難になって食も取りにくいというときは大活躍します。
ブロック栄養食品などもおススメです。カロリーメイトやソイジョイ、プロテインバーなどおいしく手軽にいただけます。
欠点としては水分が少ないので飲料片手に食べることになりがちな点です。
あと、チョコレートコーティングされているものはなるべく避けることを推奨します。
夏場は解けておいしくないので暑い季節の非常食としてはテンション下がること間違いなし。無難にクッキータイプのものを選びましょう。
ネットショップでは長期保存のおいしそうなお菓子を詰め合わせや、味違いのバウムクーヘンなんていうのも売っています。防災の日を機に買ってみるのもいいかも。
主食を口にできない災害が起こったとき、保存や携帯の効くお菓子は防災食に欠かせないよ!
実際の手持ちの非常食を公開
私が非常食を備蓄しているのはこちらのソフトクーラーボックスとなります。
登山やキャンプ(時々金欠時のつまみ食い)でしばしば持ち出したりしているので非常食と常備食がミックスコラボレーションしていますがとりあえず気にしない。
割と必要なのに欠品も出て来ている品がいくつかあるので防災の日などにまた見直し、買い足ししなければいけません。今回はその整理とリスト作成も兼ねてます。
とりあえず手持ちの非常食品の一部がこれ。
アルファ化米が主食として圧倒的に多いです。尾西やアルファ食品、永谷園やモンベルのものを常備しています。モンベルのリゾッタシリーズ多いな。
他缶詰め一部。
缶詰めはもともとが賞味期限が長いのでことさらに防災用のものを買わなくてもいいかな、とは思っています。防災用でしかない味があったら買っている感じです。
でももっとおかず系の缶詰やパックを買い足していいかも。
お菓子。これも一部を参考に。
スナック菓子のような常備品は除く。えいようかんどこ行ったかな(多分食った)
お水は常備の2リットルがたくさんあるのですが、長期保存水がストック少ない。これも買い足し対象です。
実際に非常食(アルファ化米)を食べてみる
とりあえず今日のお昼はこいつで防災メシ。
スプーンと乾燥材が入っているので取ってからお湯を中の点線まで入れます。
15分ほど待って完成。いただきます。
美味い。
尾西の松茸ご飯は初めて食べましたが本当に美味しいです。
自分がメインでストックしているのはモンベルのリゾッタですがやっぱりお米感は従来のアルファ化米のほうがいいですねえ。
アルファ化米とフリーズドライ米は製法が違いますからな。食感も用途も変わったりするので両方買っておくのも手です。
リゾッタシリーズや永谷園のフリーズドライご飯は上記で説明したアルファ化米の製造工程と違って、急速冷凍してから水分を抜くというフリーズドライ製法を採用しています。だからサクサクしていてお湯なしでもスナックのように食べることができる優れもの。
お湯や水で戻るのも従来のアルファ化米よりもはるかに早く、3~5分程度。
その代わりお湯や水で戻すと少しべちゃっとなるため、モンベルはリゾット風味にして味付けしています。これはこれで美味しいですし山飯としては便利です。
非常食を手持ちの常備品でアレンジしておいしさをUP!
リゾットといえば最近雑炊の記事を書いたのでせっかくですから
松茸のお吸い物を入れて更にお湯を足し、雑炊風味にしてみます。
うめえええええええっ!!
緊急の時はそんな余裕はないかもしれませんが、物資が潤沢にあるならアレンジするのも悪くないのかも。松茸のお吸い物でやってみましたが、フリーズドライの卵スープとか、参鶏湯スープとかでやっても美味しいんじゃないでしょうか。幸福度が上がります。
ごちそうさまでした。
もうすぐ防災の日。
災害の様な世の中の非常事態にも備えは効力を発揮しますが、怪我、病気や行動制限による個人的なピンチにも大きな力となる非常食、防災メシ。
現在自宅にある非常食を見直したり、こうやって食べて慣れておくという習慣をつけておくといざというとき役に立つかもしれません。
アルファー食品は防災売り場でよく見るアルファ化米製品の大手!
- 和風洋風の豊富な種類のアルファ化米を販売!
- おこげシリーズはサクサクしたもち米スナックで調理いらず!味付けはコンソメ、カレー、梅、ぜんざいの4種類!
- 甘いものばかりになりがちなお菓子系非常食の中でとても食べやすい風味!ぜひ一度お試しを!