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山梨甲府ぶらり旅前編。日本一の渓谷美「昇仙峡」を訪れてみた!

山梨甲府ぶらり旅前編。日本一の渓谷美「昇仙峡」を歩いてみた。
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新宿から「特急あずさ」に乗ってJR中央本線で1時間半余り、海のない内陸の盆地にその地

山梨県甲府市

はあります。

ノビ

7:00ちょうどの〜、あずさ1号で〜

モブ

ちょっとずつ設定ずれてますが、狩人なっつ。

山梨県は一度は行ってみたいと思っていた県。歴史好きとしても登山好きとしても注目すべき場所ながらなんとなく機会がなかったまま現在に至ります。

新幹線も通らず、空港も存在しない山梨県に抱いている観光のイメージとしては、

山梨県観光連想ワード1例
  • 武田信玄
  • ほうとう
  • フルーツ
  • ワイン
  • 富士五湖
  • キャンプ(ゆるキャン△)
  • 富士山
  • 南アルプス山脈

などなど。

ノビ

近場にありながら今まで訪れたことがない街なのでちょっと楽しみ。

住めば都、行けば観光名所。

アルプス山脈の大自然に囲まれた山梨県の魅力を少しでも発掘していこうと思います。

山梨県甲府市ってどんなところ?

山梨県。

13市5郡8町6村で構成されている内陸部の県は、急峻な山々に囲まれた盆地で可住地面積は県内の2割しかなく、その中で約80万人の県民が生活しています。

位置付けとしては中部地方に属しますが、しばしば首都圏の範囲内で構成されることも多く、中部関東両属という県の公式見解がなされている同県。

公共交通機関としては電車(JR中央本線、JR身延線)およびバス(山梨交通)のみ。

その中心部である甲府市は人口18万を超える中枢中核都市の位置づけです。

県庁所在地としては全国2番目に人口が少ないですが、市面積は狭いため人口密度は高く、政令指定都市である岡山市並みの密度となるそうです。

バスに乗って、いざ日本一の渓谷「昇仙峡」へ

外装工事中の甲府駅の南口のバスターミナル4番からおおよそ1時間ごとに昇仙峡へのバスが出ています。(一部時間帯や曜日によって3番線からも発車)

甲府名物といえばあまりに有名な昇仙峡。町外れの山域にある少し遠い場所ですが、甲府に観光に来たならば外せない名所です。

武田信玄像が睨みを利かす甲府駅南口駅前。

ノビ

のどかやね。

ヤブ

山梨最大の駅ながら、路線は2つ。ホーム数も電車の発着もそれほど多くないので県民の主な足は自家用車になりますね。

しかし規模感はそれほどでもないながら駅ビルもあり、駅前にはヨドバシカメラもあったりして市内での暮らしはそれほど不便ではなさそう。

タクシーの発着所もあり、北口にもタクシーターミナルがあるので時間を気にせずタクシー利用で気軽に行くこともできます。

昇仙峡を楽しむには少し手前の遊歩道からウォーキングがおススメ!

定刻より少し遅れたバスに揺られて約50分。

昇仙峡グリーンライン県営駐車場前までやってきました。

昇仙峡を歩くモデルコースはいくつかあり、

  • 6kmに及ぶ渓谷沿いを歩くトレッキングコース
  • 2.6kmの中間地点から渓谷遊歩道を歩き昇仙峡街まで歩くウォーキングコース
  • 昇仙峡滝上まで行き周辺のスポットを散策するお散歩コース

などなど昇仙峡観光協会公式サイトで色々提案してくれています。

ノビ

この内自分はそこそこ歩くウォーキングコース(黄色のコース)を選択しました。

※出典:昇仙峡観光協会公式サイト

県営駐車場前から遊歩道へ向かう道へと歩きます。お食事処と併設したお土産物屋もいくつかあり、休憩を取りつつのんびり渓谷の流れを感じながら進むことができるおすすめのコースです。

昇仙峡渓谷遊歩道沿いの見所をいくつか紹介

昇仙峡は日本一の渓谷美と言われるだけあって、渓谷沿いの遊歩道の道中に様々な名所、見どころがあります。

一気に山の上の観光街に向かうよりもゆったり歩きながら甲府屈指の大自然に身を任せて散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

その見どころを今回のモデルケース「ウォーキングコース」に沿った内容で一部ご紹介します。

覚円峰(夢の松島)

ノビ

昇仙峡で最も急峻な主峰。覚円という僧侶が頂上で修行したと言い伝えられている絶景ポイントです。畳何畳分かの狭い場所で瞑想をしたという伝説があります。スゴ。

長田円右衛門の碑

ノビ

現在の観光スポットである昇仙峡を開拓した昇仙峡の開祖と言える偉い人「長田円右衛門」さんの功績をたたえた記念碑です。

石門

ノビ

複数の岩で構成された奇岩のある山ではお馴染みの天然門です。筑波山の弁慶の七戻りのように絶妙なバランスで岩が構成されています。

昇仙橋

ノビ

仙蛾滝近くの渓谷を跨ぐ橋で、大岩と豊富な水流の渓谷の景色をど真ん中で見ることができる映えスポットです。

仙蛾滝

ノビ

滝とは名ばかりのチョロチョロ滝名所も多い中、水流、規模ともに堂々たる日本の滝100選に選ばれる名爆です。落差30m、紅葉の季節ならもっと映えるに違いありません。素晴らしい!

仙蛾滝は昇仙峡屈指の観光スポットで、紅葉の季節にはとても美しい秋の落水の景色を見ることができます。ここを見ずして昇仙峡に来た甲斐なしといっても過言ではありません。

昇仙峡滝上にバスで直行しても下ればすぐなので、仙蛾滝だけは見物しておきましょう。

山の上に見事な観光街を形成する昇仙峡滝上

仙蛾滝を横目に階段をエッチラオッチラ登ると鳥居が見えてきます。そこからが昇仙峡滝上。

水晶の街としても名高い高地の観光街です。

鳥居近くにはお土産物屋や軽食の取れるお店もありますが、それ以上にインパクトのある観光名物がいくつもあります。

蛙仙人(かなえるせんにん)。50円玉を清水で清めることで願いを叶えてくれるそうです。

ノビ

早速洗ってみる(バシャバシャ)。

デブ

早速なんでもやってみる欲張り観光開始っス。

「布袋の願いも3度まで」というお札まみれの布袋様もいます。

未来電話と書かれた謎の電話ボックス。最初と願いを込めた時と重さが軽くなれば願いが叶うというおもかる石。鈴まみれの昇玉堂。

ノビ

入り口から割と濃い昇仙峡滝上。

モブ

濃いついでに以前から気になっていたこちら頂きませんか?

滝上入り口一帯にある軽食を扱っているお店、「仙人茶屋」。

そこで水晶が名物らしい昇仙峡限定お菓子「食べる水晶玉」を頂きます。

美しい丸い寒天にきなこと黒蜜をかけて頂く名物で、信玄餅とはまた違った味わいがあります。暖かいお茶がついているのもニクい。

一息ついてから本格的な滝上散策を始めます。まずは腹が減っては戦は出来ぬ。極上のほうとうを求めて探索開始です。

昇仙峡でも人気な食事処「わらじ」にてほうとうを堪能!

昇仙峡滝上にも食事が楽しめるお店が沢山あります。

ロープウェイ乗り場もある標高の高い位置の滝上エリアですが、道路は舗装され、ここまで自家用車で来ることもできるほど交通の便がいい場所です。

当然道路の両脇には観光客目当ての飲食店やお土産物屋がちらほら。

モブ

ロープウェイで山頂に行く前に腹ごしらえしておきたいですね。

ノビ

心配せずとも当たりはつけてある。ここだな。

ロープウェイ乗り場に向かう途中の右手側にひときわ目立つ和風のモダンな建物。

甲州郷土料理やほうとう・うなぎなどを提供する昇仙峡食事処「わらじ」。

昇仙峡甲州郷土料理ほうとう・うなぎ「わらじ」公式HP

古民家を改装したというお店の外観も立派で、店内も清潔感がありとても居心地の良いお店です。隣接するクリスタルファウンテンという噴水が目印のお店。

ノビ

田舎ほうとうセット!カボチャが甘くて超美味しい!

ヤブ

郷土料理の鳥もつ煮ときゃらぶき、野沢菜の漬物もついて1,870円は満足度高いですね。

初めて食べるほうとうは思っていたよりはるかにボリューミーで、野菜もたっぷり。

きしめんをぶっとくした感じかと想像していましたが、ちょっと感覚は違っていて面白い食感。結論としてはとっても美味しくて大満足です。

鳥もつ煮も濃厚な甘辛でご飯やお酒との相性がよさそうです。

このほか、鰻重や蕎麦、天丼などもあり、単品で馬刺しやイワナの塩焼きなども楽しめ、ぶどうジュースや桃ジュースなど甲州ならではの名物もメニューに加わっています。

ほうとう以外でも山梨の魅力がたくさん詰まったお食事処なので昇仙峡に観光の際は是非「わらじ」にお立ち寄りを。

昇仙峡ロープウェイに乗り展望台の絶景を堪能!

観光地のロープウェイ乗り場オーラ半端ない独特の佇まいの昇仙峡ロープウェイ乗り場までやってきました。

往復乗車券大人1,300円(片道700円)。小人は往復650円(片道350円)となっています。団体、障害割引あり。

昇りは9:00から17:10まで20分間隔、下り最終は17:30(冬季は昇り16:10。下り16:30)。福ちゃん号と夢ちゃん号の2台運行で、定員は46名だそうです。繁忙期はなかなか混雑して行列待ちとなることもあるので運行情報はチェックしておきましょう。

山頂観光はふくちゃんコースとゆめちゃんコースの2択

昇仙峡ロープウェイ山頂の観光を楽しむには二つのルートがあります。

  • 主に山頂をトレッキングする「ふくちゃんコース」
  • 山頂駅周辺を散策する「ゆめちゃんコース」
ノビ

他はともかく弥三郎岳片道20分は結構かかるな。

デブ

時間がある人は行ってみてもいいっスが、取りあえず近場のゆめちゃんコースから回って考えるのが無難っスね。

弥三郎岳はレビューを見る限りかなり本格的な山道に突入するので、時間がある人がそれなりの準備をしないと結構危険なコースらしいです。軽装ながらもある程度スポーティーな服装を心掛けましょう。

ロープウェイ山頂駅から出ですぐにある和合権現。金運や縁結びの神様が祀られています。お詣りの仕方が独特で

  1. 賽銭箱の前に立つ
  2. 太鼓を鳴らす
  3. ご神木に触れる
  4. 社から出て富士山に合掌

という風にお詣りします。

こちらは八王子山八雲神社。由緒ある神社ですが現在の拝殿は昭和43年に再建されたものです。

ゆめちゃんコースの一つうぐいす谷は眺めが最高ですが、柵などは設置されていないのでアルコールなどでへべれけになっている方は足元にご注意。

ふくちゃんコースの鈴投げ広場。山頂駅のすぐ裏手にあります。幸せ投げ鈴を100円で拝領し真ん中の黄金鈴に定位置から投げて入ったら成功。お遊びでやってみたら一発でIN!

ふくちゃんコースの一つ「展望台」。こちらもうぐいす谷同様柵などは設けておりません。眺めは最高ですが高所が苦手な人はあまり上に登らない方が賢明かと。

ゆめちゃんコース、ふくちゃんコースをくまなく回ろうと思ったら軽く小一時間はかかると思われます。

自分は今回往復40分かかる弥三郎岳は断念しましたが、頂上を堪能しようと思ったら飲食も含めて軽く1時間半~2時間は確保しておいた方がいいかもしれません。

ノビ

ロープウェイ駅には軽食を取れる場所もあるので拠点としてゆっくり回ることもできます。天気がいい日は頂上で昇仙峡を楽しむ時間を長くとるのもいいですね!

昇仙峡ロープウェイ乗り場公式HPはこちら

昇仙峡の他の観光スポットを紹介!

昇仙峡は自然豊かな絶景スポットが前面に押し出されている名所ですが、さまざまな観光施設もいくつか立ち並んでいて興味深いジャンルも散見されます。

今回は昇仙峡滝上入り口から昇仙峡ロープウェイ乗り場までの観光施設をフィーチャーしてみます。

夫婦木神社姫の宮

昇仙峡にある夫婦木神社の下社。夫婦円満、子宝にゲンがある。樹齢1000年の栃の木が名物。

昇仙峡夫婦木神社公式HP

昇仙峡物語円右衛門伝承館

長田円右衛門の資料館と水晶研磨工場を兼ねたユニークなお店。水晶研磨の体験もすることができ、水晶王国昇仙峡の唯一無二のスタイルを貫いている。

昇仙峡物語円右衛門伝承館特集ページ

水晶宝石博物館クリスタルサウンド

水晶の採掘で有名な昇仙峡にて、世界中の水晶や鉱石の展示を行っている水晶の聖地ならではの博物館。何と無料!(2024年9月現在)

水晶宝石博物館クリスタルサウンド公式HP

山梨ワイン王国

山梨のワイナリー16社のワインを取り扱っているワイン好きの桃源郷。1階部分はワインや葡萄果実汁の試飲ができ、また様々なワインを販売。2階部分ではワインの歴史や関連するギャラリー、写真スポットなど観光名所としても優秀。

山崎ワイン王国公式HP

影絵の森美術館

巨匠・藤城清治氏が自ら設計監修し影絵作品を展示している世界初の常設影絵美術館。山下清氏や竹下夢二氏の作品も展示している他、隣接している森の駅にはお土産物屋やレストランが入っており、観覧後のひと時を楽しめる。建物前の駐車場から甲府駅行きのバスも発着している。

影絵の森美術館公式HP

山梨県甲府市に来たなら昇仙峡は是非訪れるべし!

清流、奇岩、大滝。山に囲まれた山梨県ならではの絶景。

その自然の上流域に水晶が名産らしい独特な観光街を形成している「昇仙峡」。

ノビ

料理、お酒、体験、観覧を含めて文字通り1日いても飽きない素晴らしい観光地となっていると思います。長田円右衛門氏に感謝。

昇仙峡周辺にも少ないながらコテージのようなアウトドア施設を含む宿泊施設があり、昇仙峡を1日以上を要して余すことなく楽しむために拠点となる場所を確保することもできます。

昇仙峡周辺宿泊施設一覧

ノビ

甲府市内の他の場所も回ろうと考えていましたが、昇仙峡のみで1日楽しめる場所だと思いました。余は大満足じゃ。

モブ

ほうとうや鳥もつ煮、ワインや馬刺し。その他山梨名物もここで沢山堪能することができます。

ヤブ

自然の中を徒歩で存分に歩きたい方から車で観光施設巡りをしたい人まで幅広い人が楽しめる場所です。

デブ

お土産もここでしか買えない独特なものが多いっス!特に水晶関連は昇仙峡でゲット必須っスね!

不勉強だった自分が知らなかった山梨県のイメージを体験させてくれました。

日本一の渓谷美は甲府昇仙峡にあり。

新幹線や飛行機で行けるような便利で早い有名観光地が好きという方もいらっしゃることかと思いますが、

都心から意外と近い穴場として、山梨県甲府市にある昇仙峡はなかなか見どころのある観光スポットだと思います。

紅葉が見ごろになるこれからの季節にぴったりの場所としておススメです。

※昇仙峡マスコットキャラクターのふくちゃん。

ノビ

2日目も楽しかったずら!後編も読んでほしいでごいす。

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山梨甲府ぶらり旅後編。武田神社へ「甲斐の虎」武田信玄ゆかりの地を訪れる 山梨甲府の魅力は尽きない。 前回まっしぐらに町外れの秘境、昇仙峡へと突っ走ってしまいましたが、 https://koppa...