年を経るごとに本の良さや読書の重要性がわかるようになってきました。
最近はスマホで電子書籍や、そもそも本すら読まずネットの断片的な情報で済ます人が増えている昨今、少しずつ本離れが進んできてると言われています。
しかし今も変わらず面白い本は出続けている。
ネット情報時代の今だからこそ「書籍」というものを再評価すべきではないでしょうか。
そんな静かな熱のこもった書籍レビューサイトが
出版著者と読者が近い距離で交じり合う異色の書籍レビューサイト「ブックレコメンド」。
運営はレスキューワーク株式会社。
レビューサイトは数多くありますが、ブックレコメンドはちょっと毛色の変わったシステムやルールを採用しています。
本を読む方、書籍レビューをする方はもちろんですが、
本を書く人、売る人(著者や出版社)
も直接サイトに関わり参加することが出来る面白いプラットホームです。
書評者が本を推薦しリレーしていくアナログシステム採用でアルゴリズムに頼らない運営
このサイトに関わる人種は主に3種類。
- 面白い本を探している『読者』
- 読んだ本を書評する『レビュアー』
- 自書を宣伝したい『著者』
読者とレビュアーはよくあるけど、著者(出版社含む)が直接参加できるのは面白いな。
書籍を直接販売しているサイトではないのに珍しい仕組みですね。
ブックレコメンドはいわゆる書籍を登録レビュアーが紹介し、それを読書を趣味にしている方が読んで次に手に取る本の参考にする
「本の推薦(レコメンド)」
を目的としたサイトです。
読者は自分の興味のある本を検索しレビューを見に来ることになると思います。
その際多くの書評サイトや本を取り扱っているネットストアなどはAIによるアルゴリズムによって他のおススメが出てくる仕組みを採用しているところが多く、読者が検索した傾向やレビュー本の類似ジャンルの本が自動的に宣伝としてサイトに表示されるようになっています。
アルゴリズムだと想定通りで無難な選択を薦められることが多いのが常ですが、
このサイトは本のレビュアーが書評本と紹介本とをつなぐテーマを作り、アルゴリズムに頼らない読書好きのおススメ本をリレー形式で知ることが出来ます。
読者のための次の一冊を書評家が指針を示して読むきっかけとする。
そこには時には自分の知らなかった意外な本やジャンルが紹介されていることもあり、新鮮な気持ちで次読む本の参考にできる独特なシステムになっています。
サイトレビュアーは約180人の厳選された本読み達
書評を寄稿するには寄稿者投稿ファームからルールに則って寄稿するだけです。
が、プロフィールや自身が運営しているブログ等を記載する欄があり(プラットフォームを持たなくても寄稿はできる)自身のサイトで書評を普段から行っている熟練の「本読み」がレビュアーの中核のようです。
自身のブログやブクログなどの書評サイトで活動している熟練した書評家が多い印象。
サイトによるとおおよそ180人のレビュアーが書評に参加しています。
そんな本好きの書評家がブックレコメンドに書評を投稿するのにはいくつかのメリットがあります。
①最初からPVが圧倒的に多いサイトに自身のレビューを載せられる。
②「いいね」の数によって報酬が発生する(最大1万円)
③自動見積もりファーム作成ウェブサービスが半額(年間約16,000円)
④課題本の提案でX(旧Twitter)でキャンペーン実施(最大1万円)
それぞれのメリットを紹介していきます。
副業にもなるブックレコメンドへの寄稿
どのメリットも直接間接関わらずビジネスとして有益になりえるのがサイトへの寄稿です。
①最初からPVが圧倒的に多いサイトに自身のレビューを載せられる
PVのあるサイトに書評が掲載されることで、自身で宣伝や集客の手間をかけることなく質の高い書評を書くことに集中できます。高い評価を得られれば自分が運営しているブログ等副業プラットフォームへの宣伝誘導となり、自分のネームバリューが上がるうえに収益につながる可能性があります。
②「いいね」の数によって報酬が発生する
②は明確にサイトからの報酬で、自分のレビューの評価が高ければ「いいね」を多くもらえることにでき、好きな本の書評を書きながらお小遣い稼ぎも出来るというプチ副業ができるメリットがあります(一記事につき最大1万円)。また、集計期間中に記事を書けば書くほどいいねの単価が上がる仕組みでサイトへ貢献することで報酬もUPすることができます。
③自動見積もりファーム作成ウェブサービスが半額
③はビジネスに使用するウェブサービス、自動見積もりファームの一つである「マイ見積」のスタンダードプランを寄稿者が半額で使用できるという特典を獲得することが出来ます。自分のビジネスを持っている方は便利なツールをお得に使用できる良い機会です。
④課題本の提案でX(旧Twitter)でキャンペーン実施
④はサイト独自のシステム課題本提案という形で自分が推したい本や作家を宣伝することが出来ます。(5冊。ただし2,000円を超える書籍を提案する場合上限1万円まで)Xにてサイト側がプレゼントキャンペーンを打ってくれます。
本の書評の寄稿、といってもなかなかビジネス的。
サイト冒頭にも書評で稼ぐということを明示していることから、サイトからの報酬のみならず自分のプラットホームの収益の増加や自身の関わる本の宣伝や営業もできるシステムとなってます。
一万円贈呈課題本という特別ボーナスの付帯した書評も行うことができます(課題本につきいいね上位最大2名まで)。
ただし寄稿への注意点もあります。
<寄稿の掲載に時間がかかる>
掲載には下書きの確認やサイトからの審査、掲載の順番待ちなどによって最低3営業日以降になります。レビューをすぐに反映できないという欠点があります。
<必ず掲載されるとは限らない>
寄稿する本によっては掲載が見送られる場合があります。具体的な条件としては「暴力・性的な描写が強い」「本のテーマの繋がりが不明」「書籍の入手が困難」などがあります。
いずれにせよ好きな本に関わりながらお金を稼ぐことが出来るということでいい書評を書くモチベーションになり、読者からの認知度が上がれば自分のメリットにもなるわけです。
本を出版する側も「課題本を提案する」という形で自著を宣伝することができる
ブックレコメンドはネットショッピングサイトのように直接書籍を通販で取り扱っているわけではありません。
よくある書評サイトならば通常読者とレビュアーのみで書籍を紹介して完結するのですが、ブックレコメンドでは
書評の課題本提案
という形で本の著者自身が書籍の宣伝、広告活動をサイト内で行うことができます。
この独特な宣伝方法の採用がブックレコメンドという書評サイトの大きな特徴。
本の宣伝といえば新聞広告やネット上のweb広告なんかが思い浮かぶな。
大きなプラットホームで不特定多数にCMを打つのもいいっスが、本を好きな人間にダイレクトに刺すにはこういった書評サイトで広告を打つのが効果的っスね。
ブックレコメンドではサイト内で毎月課題本として掲載された本をレビュアーが書評することができる。
その課題本の提案を本を売る側(著者、出版社)が有料で行うことができ、(掲載料66,000円。一万円贈呈課題本は77,000円)本に関心のあるユーザーに注目してもらうことができるほか、amazon等の商品リンクから自著の購入を促すことができる。
課題本は書籍を2か月間掲載、書かれた書評はその後もサイトに残ります。
また一万円贈呈課題本に設定すればレビュアーに一層関心を持ってもらえ、良質な書評を書いてもらうことができます。
課題本に取り上げたことで実際に増刷に繋がった書籍もあるそうなので、宣伝効果は抜群のようです。
出版はビジネス。効率が良く安価な宣伝ができる場所で自身の本をアピールすれば売り上げに繋がりやすくなります。
もし現在宣伝等検討の方は課題本提案ファームから課題本提案を申し込むことができます。
サイトへの課題本提案の条件
とはいえ何の本でもサイトへ課題本や書籍のレビューを掲載することはできません。
サイトに掲載できる課題本にはいくつかの条件をクリアする必要があります。
- 出版から2年以内で絶版されていないもの。
- 書籍の価格が税込み4,400円を超えない。
- 暴力、性描写の強いものは運営側で掲載拒否する場合がある。
これらの条件を見るに多くのユーザーが手に取りやすい本を推薦するという方針をとっているようです。
見方を変えれば、この条件をクリアできていれば誰でもどんな本でも課題本掲載可能ということになりますね。
- 漫画本OK。ただし複数冊の場合4,400円を超えないもの。
- 自費出版OK 。Amazonで購入できることが条件。
- 電子書籍、オーディオブックOK。Amazonで購入できることが条件。
- 出版社や著者以外でもOK。
- 発売前の書籍もOK。ただし課題本掲載月10日には発売されていること。
- 発売から2年以上経過していた場合でも増刷、改訂、文庫化があればOK。そこから新たに2年内ルールが適用される。
- 映画化、ドラマ化等話題性のある書籍は2年以上経過していてもOK。
入手が容易な本やトレンドな本ならば幅広く提案できます。宣伝目的のみならず、好きな作家や作品をプッシュすることもできるので推し活としても利用可能です。
まとめ:ブックレコメンドを利用してよい読書ライフを
読者ユーザーにも、書籍レビュアーにも、出版関係者にも、
ついでにサイト運営側にもメリットがある三方良しならぬ四方良しの書籍推薦サイトブックレコメンド。
本を愛する人間がこういったサイトを利用して業界を盛り上げることによって、良質な書籍が発売され売り上げが増えればまた次の良質な本の著作販売へと。
サイトのルールのように次読む本に繋がる。いち本読みとしてはうれしい限り。
あえてビジネス色を導入することで質の高い書評や書籍掲載を維持しているとても良いサイトだと思います。
今度レビュワーとして自分も参加してみようかしら。
なんて自分と同じように本が好きで副業をお考えの方、自費出版をしている方は是非利用してみてはどうでしょうか。