行楽シーズン、アウトドアに持ちはこぶアイテムの一つとして大活躍するもの。
それは水筒。
どうも。水筒にうるさい男、ノビです。
上記記事にて山専ボトルを熱く語っています。よろしければ見てください。
「山専ボトル普及委員会」会長?として日々街に山にステンレスマグボトルを持ち歩いている私ですが、真空断熱ステンレスマグボトルには実は弱点があります。
それは、常温の飲料で充分であれば保温保冷機能は別にいらない、という点。
身も蓋もねえですが特に春や秋はそこまで冷たい物いらないしね。
それこそ自販のペットボトルで済ませれば良いのでは?
しかしアウトドア、とりわけ登山においては補充、補給が重要。
ペットポトルは軽くて扱いやすいですが、口径が小さく使い回しには向いていない側面があります。またごみとして廃棄するにも野外では難しくただの荷物になってしまう懸念があります。
そこで今回紹介するのがクリアハードボトル。
シンプルなクリアボトルは安価なものからそれなりのものまで多数のメーカーが販売していますが、その中でもクリアボトル界の王者と言える
ナルゲンボトル
をおススメしたいと思います。
ゾウが踏んでも壊れない。
嘘ついちゃダメです。いくら丈夫でも流石にゾウが踏んだら破損します。
100℃のお湯を入れても割れない。
嘘ついちゃダメです。100℃なんて熱湯入れたら流石に・・・え?何ともない・・・?
元来化学薬品用のプラスチックメーカーが作った丈夫な容器、ナルゲンボトル
ナルゲン製品は元々薬品を扱う研究室に用いられる容器やメスシリンダーなどのプラスチック用品として誕生しました。
従来のガラス製よりも
- 丈夫で割れにくい
- 破損しても飛散の心配がない
- 軽量である
- 耐熱、耐冷構造
という点から多くの化学実験用の製品に用いられてます。
そんな製品を作っている「ナルゲン」というのは商標登録名。
アメリカのサーモフィッシャーサイエンティック社の子会社Nalge Nunc Internationalがそれら化学製品の製造を行っています。
化学製品を扱う道具らしく、熱や薬剤にも強くて劇薬の容器にも多く用いられているっス。
高密度ポリエチレン(HDPE)とポリカーボネート(熱可塑性プラスチック。透明性、耐衝撃、耐熱性、難燃性、寸法安定性など非常に優れた特性を持つ)で、シンプルな容器は幅広いものを入れるのに適していまいました。※
※現在は人体に有害なビスフェノールAを溶出するポリカーボネートは段階的に廃止。BPAフリーの製品に変更されている。
アウトドアユーザーに「見つかってしまった」ナルゲン製品
一方、快適な趣味生活を過ごすため優れた道具に目がない人たちがいます。
それがアウトドアユーザー。
登山者、バックパッカーはアウトドアメーカーが販売している専用ギアが大好きですが、全くアウトドアと関係のない商品を転用して便利な道具として使うのも大好きな人種です。
そんな道具好きのアウトドアマンに「見つかってしまった」のがナルゲンボトル。
頑丈で容器の容量も幅広くあったことから、行動食などを入れる詰め替え容器にぴったりということで徐々に市民権を得るようになりました。
1970年代に自然保護運動が盛んになって、缶やガラス瓶の廃棄が問題になり一部地域では持ち込み禁止になりました。そういった中で代替品として詰め替えが容易なナルゲンボトルが流行したそうです。
当時は一般的に出回っていた製品ではありませんから、同社のスタッフかそれに近い関係者が持ち出し始めたのではないかと言われています。
それを知ったNalge Nunc International社が、アウトドア向けに
「Nalgene Outdoor Products」
というブランドで製品化し、現在の形となっています。広口ボトル、細口ボトルを始め、10種類以上のボトルを販売中です。
シンプルだからこそ扱いやすい高品質ボトル
ナルゲンボトルはシンプルゆえにとても合理的な造りをしています。
今となっては当たり前のように類似製品に使用されているループキャップ。
水筒の口径にはめられていてフタと水筒本体をつないでいます。取り外し可能。
フタを落としたり無くしたりする心配がなく、安心して開閉することができて便利です。
安いクリアボトルはフタ内部に液漏れ防止用のパッキンが付属していますが、特殊構造によってパッキンなしで密閉できるようになっています。
洗いやすくパッキンの隙間に水滴が残らないのでカビや菌が発生しにくくとても衛生的ですな。
耐熱耐冷、環境や人体へ配慮した品質
医療機器製造の技術をもって、あらゆる状況を想定され開発されたナルゲンボトルはハードルの高い国際規格をクリア認定されているのが特徴です。
耐熱温度
- 本体(100℃)
- キャップ(120℃)
- ループ部(110℃)
耐冷温度
- 本体(-20℃)
- キャップ、ループ部(0℃)
Tritan
環境に配慮した飽和ポリエステル樹脂を採用。持続可能な製品の国際認証制度ISCC認証取得済み。
ISO取得
医療機器製造の品質管理の国際規格所得
BPA/BPS free
人体に悪影響のあるビスフェノールA(BPA)不使用。
シンプルな水筒ながら手に取ると品質の高さが分かります。
百均のボトルも安くて便利っスが、正直なところ使い勝手も安心感もかなり違いがあるっスね。
フタを外し本体のみならば水を入れた状態でそのまま冷凍庫で凍らせることができ、キャップ部分はお湯で煮沸消毒が可能。
安全性、耐久性が高いので使用範囲や用途の幅が広いだけでなく、メンテナンスが容易なのがナルゲンボトルの長所となっています。
拡張性の高いボトルはオプションパーツも沢山!
自分が所有しているナルゲンボトルは1リットルタイプ。Maxでは1.1リットル入ります。
オンス表記もあり。
ナルゲン純正のパーツが豊富な他、他メーカーもナルゲンボトル用のオプションパーツを製造販売していて、非常に拡張性が高いクリアボトルとなっています。
オプションパーツその1:保冷用ボトルカバー
自分が持っているのはナルゲンロゴの入った保温保冷用ボトルカバー。現在はデザインが変更されて販売されているようです。
日本での正規代理店であるハイマウントブランド。機能性もほぼ一緒です。
内側はアルミシート構造で、熱を逃しにくいようになっています。
外装にベルトループとDリングが付属しており、ザックのショルダー部やモールシステムに連結しやすい仕様で非常に便利ですね。
なかなかかっこいい。しかも強度的な安心感が増してgood!
ステンレスマグボトルほど断熱効果は期待できませんが、短時間なら保温保冷はある程度担保してくれます。結露でザックを濡らすという心配もなくなります。
オプションパーツその2:小口径水筒用キャップ
広口なナルゲンボトルを飲みやすくするための小口径の拡張ループキャップ。
ナルゲンボトル専用パーツというわけではなく、口径の合う水筒ならなんにでも使用できる汎用性の高いループキャップです。
デフォルトのままだとかなり口の広いナルゲンボトルは中身を詰めるのはとても楽ですが、水筒として使用する際注意を払わないとこぼしやすいのが難点。
その短所をヒューマンギアのキャップは使い勝手をほぼ変えることなく補ってくれます。
これはほんとに感動的に便利。1リットルのナルゲンボトルを購入する人はマストアイテム。
ループ部にフタを固定できる差込口がついているので飲むときに邪魔にならない素晴らしい機能を持っています。
ナルゲンボトルと相性が良すぎるため、人気で品薄になりがちな商品。ネットやアウトドアショップで見かけたらナルゲンボトルとともにぜひ押さえておきましょう。
まとめ:アウトドアに防災に、シンプルで扱いやすいナルゲンボトルは1個は持っておきたい!
たかがクリアボトルと侮るなかれ。安価なクリアボトルと物が違います。
ゾウが踏んだらさすがにアレですが、オッサンが踏んでも壊れなかったですよ。
盛大にすっころんで、自分が怪我したことあったっスね。
カラーバリエーションは豊富で現在25種類。あなた好みの色がきっとあるはずです。
ちなみに自分はブルーがとてもお気に入りです。清涼感があって、飲み物が冷たくおいしく感じます(気のせい)。
耐熱耐冷に優れているので凍らせれば氷嚢代わりにもなり、お湯を入れてタオルに包めば湯たんぽ代わりになります。
飲料だけでなく汚水、排水の持ち運びや、大きな固形物の保管も広い口で簡単に収納可能。
簡素で丈夫な仕様は水筒としてだけでなく、緊急用、災害用の道具としても無限の可能性を秘めています。
日常に、
レジャーに、
防災用に、
カラーによって使い分けることもできるので、用途別に複数持っても決して損はないナルゲンボトル、是非手に取ってみてはいかがでしょうか。
1リットルだけでなく、持ち運びやすい500mlもありますよ!
細口のキャンティーンタイプもあります!オプションいらずで飲みやすい!