朝の東京駅ってなんとなく荘厳だ。
本日より週末と有給を使用して、滋賀県は琵琶湖湖畔の旅を2泊3日で行ってきます。
考えてみれば滋賀って一度も行ったことない。
意外と盲点でしたね。京都とか名古屋には近いのに。
県内面積の6分の1を占めるという琵琶湖有する滋賀県は、その特徴通り湖の周りを観光資源がひしめいていて調べてみるととても興味深い県。
エリアとしては湖北、湖東、湖西、そして滋賀県の県庁所在地がある大津の湖南と、それぞれの観光名所の色があります。
チバ!シガ!サガ!
なんです?藪から棒に。
ラーメンズの昔のネタっスね。
千葉県民としては(元ラーメンズ好きとしても)これ繋がりでちょっとだけ親近感のある県。
東京駅より新幹線で米原までは2時間とちょっと。
今から滋賀米原まで束の間の新幹線旅を楽しみたいと思います。
滋賀旅行ひとつめの行動コンセプトプランは「城」
今回は2泊3日のスケジュール時間十分ののんびり旅。
よって1日1日にちょっとしたコンセプトプランを設けようと思っています。
滋賀といえば?
第一に琵琶湖ですね。
その豊かな水源、水運を巡って湖畔周りは時代を通じて栄えてきました。水あるところに人あり。
そしてすぐ近くに殷賑の都京都があり、東海道から東西を結ぶ都への交通路として人の往来も古来より盛んでした。
その地政により、しばしば権力と闘争の係争地となっています。有名なところが戦国時代の織田の京都進出による南近江攻略戦。
そしてVS浅井、浅倉連合軍による姉川の戦い。小谷城攻城戦。
織田の近江覇権が確立した後年では琵琶湖湖畔周りに信長の本拠となる安土城。
長浜に領地を与えられた羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が築城する北近江長浜城。
坂本に領地を与えられた秀吉のライバル明智光秀が築く南近江坂本城。
そして徳川家康の家来であり、彦根に領地を与えられた井伊氏が建築した現存する国宝、
「彦根城」
が琵琶湖の近くに臨んでいます。
その他にも石田三成が知恵の限りを尽くして建築した佐和山城址や、焼き討ちで歴史史上有名な比叡山延暦寺が現代においても国宝として湖西に君臨しています。
滋賀近江といえば城なのだ!
さすが歴史マニア。我々もドン引きするくらいの蘊蓄です。
戦国にまつわる歴史スポットが数多い滋賀県琵琶湖湖畔。
流石に全部回れるわけではありませんが、3日間で寄れるところはなるべく寄ってみたい。
まずは米原に着いたらJR琵琶湖線で5分ほどの彦根に向かいます。
もちろん今日のメインディッシュ、全国でも数少ない国宝天守を有する井伊彦根藩の象徴、彦根城をこの目に収めるためです。待ってろよ、ひこにゃん!
滋賀県随一の観光スポット、国宝「彦根城」
米原に着くと早速JR琵琶湖線に乗り換え、彦根駅へ。
「ようこそひこねへ」案の定出てきやがった出たがりひこにゃん。
その隣には雄々しい初代彦根藩主井伊直政公。しかし彦根城を建築した実際の藩主は2代直継、3代直孝で直政公は国替えして程なく廃城前の佐和山城の時点で亡くなっています。
築城は1604年から1622年ごろまで。その期間18年。
長い年月をかけて出来上がったのがこの巨大な堀を持った城郭。彦根駅より徒歩18分。
因みにGoogleマップの経路検索では大体14、5分くらいです。この人足遅い。
そんなセカセカしないでよ。せっかちな。
でものんびりしてばかりもいられない。早速入場券を購入します。城横にある歴代藩主御用達のお庭、玄宮園観覧券込みで800円。
うわー結構急登だなあ。
こんなもん、ささっと登るっス。じゃないと玄宮園まで見れないっスよ。
少し登ると見えてきました。最初の櫓(やぐら)天秤櫓。
こちら廃城になった長浜城の大手門を移築したものだと伝わる櫓です。
彦根城は近江の取り壊された城(長浜城、佐和山城、安土城)の材料や建造物を移築してできたまさに近江の戦国城郭の集大成。
重機やトラックなどない時代、移築にどれだけ労力がかかるのか想像もつかないです。
こちらは太鼓門櫓。
こちらも他の場所より移築されてきたものだそうです。
このように、様々な場所から運ばれてきたという歴史的価値がほとんどすべての櫓を重要文化財にしています。建築は江戸時代ですが、その元ははるか以前の歴史を持った資材で作られているのです。
歴史的価値のある彦根城天守に臨む
そしてやっと見えました。彦根城天守。
・・・・・あれ、国宝指定の天守だからもっと巨城のイメージあったけどそこまででもないな。
去年の今頃に同じ国宝指定の松本城を見ましたが、もうちょっと大きかった気がする。
国宝指定は必ずしも規模や知名度で決まるわけではありません。まず資格として江戸時代までに建築され、焼失や倒壊がなかったものが選ばれます。
資格を有する現存天守は12城ですが、そのうち特に歴史的、技術的価値があると認定されたものが姫路城(兵庫)、松本城(長野県)、松江城(島根県)、犬山城(愛知)、そしてこの彦根城の5基の天守です。
。。。そういう心境で見るとなるほど気品のある佇まいをしている(ような気がする)
お城っていつ見ても構造すごい。というか異常なくらい急な階段。
人が普段使いするにはやっぱり向いてないな、こりゃ。武骨。
当然ですよ。普段は政令を行う場所、戦時には本営指揮所ですから。
城は小高い山の上にありますが、歴代藩主が起居していた場所はこれから見学する玄宮園、楽々園の方です。
これが天守の眺め。扉は閉じられ、網越しの撮影となりました。狭い。
しかし琵琶湖は一望できます。実際に見ればそれなりに綺麗な眺望です。
西の丸三重塔の方にも行ってみます。
彦根城唯一の3階建ての櫓。ここに防御の重点が置かれていたのがわかります。
城内部西方の防御点の眺め。ここから鉄砲や弓矢で敵を打ち倒す構造になっています。しかし実際には明治維新に至るまで彦根城が戦場になることはありませんでした。
歴代彦根藩主が愛した美麗な庭園「玄宮園」
城の方へ引き返して、黒門参道から玄宮園へ。
こちらの風光明媚な庭園が4代目の直興が造営した池泉回遊式庭園。鶴鳴渚(かくめいなぎさ)という別の呼び名もあります。美しい眺め。
他にも行きたかったのですが、スケジュールの関係で彦根城はお開きに。主要な場所は巡ったので大満足。
自分が行った時は展示品の入れ替えだかで一部閉鎖されていたようですが、井伊家に秘蔵されていた歴史的資料が収められた彦根城博物館が彦根城城門前にあります。
お城とは別途入館料500円がかかりますが興味のある方は見学してみてください。
- JR彦根駅より徒歩15分
- 入城料800円(玄宮園共通チケット)
- 営業時間8:30~17:00
- 無休
- 有料駐車場有一回1,000円(300台)
- ☎0749-22-2742
京橋キャッスルロードで近江牛を堪能する
彦根城を京橋方面に出ると、歴史を感じる城下町風の観光ストリート「京橋キャッスルロード」があります。
そこに飲食やお土産屋が並んでいるので城を観光した後の買い物や食事が楽しめます。
近江といえば、近江牛!
近江屋というお店で何やら金賞を獲得したというローストビーフ丼「近江牛たたき丼御膳」を注文。お値段2,156円(税込み)。
ちょっとお値段が張るだけあってとろりと柔らかくて超美味しい。普段食べてるローストビーフはなんだったんだあれ。
多くの芸能人が観光やTVのロケで訪れているようです。店内にサインがいっぱいありました。
リーズナブルなメニューもたくさんあり、一品物からアルコールやドリンクメニューも豊富なので、気軽にお食事を楽しむこともできるとってもいいお店だと思います。観光に訪れた際には是非足を延ばしてみてください。
ごちそうさまでした。ひこにゃん、君も美味しかったよ。
- JR彦根駅より徒歩14分(京橋キャッスルロード沿い)
- 営業時間
- 【ランチ】平日11:00~15:00(LO.14:30)
- 土日祝11:00~16:00(LO.15:30)
- 【ディナー】17:00~23:00(LO.22:30)
- 定休日:無し
- 予約可(土日祝ランチは不可)
- 席数60席(個室7部屋・大部屋1)
- 駐車場有(夜間営業時間帯のみ)
- ☎0749-27-4484
彦根観光を終えて次へ向かうべきお城は
さて、これからの予定だが、3つプランがある。
何スか。確かお城廻りが今回の1つのコンセプトって言ってたっスね。
今日の時点で彦根から行ける城(城址)は主に3つ。
近くにある(といっても徒歩だと結構かかる)佐和山城跡。電車で北に進路をとって長浜に向かい、秀吉が初領主となった長浜城跡。
そして、南には信長が世界初の木造高層建築を施した安土城跡が安土山の上に佇んでいます。
時間的には全て周っている暇がありません。あちらを立てればこちらが立たず。
こんな時、どうすればいいのか。教えて!るるぶエモン!
ぼわんっ!
モモモモ・・・・・・
るるぶ>そら決まっとるやろ。長浜や。
ノブ>待てー!手討ちにしてくれるー!
なんか追っかけてくる声が聞こえる。
仕方ないですよ。長浜の方が他の観光名所も多いし。今日の宿も長浜だし。
長浜は長浜城跡の他にも、黒壁スクエアや日本最古の駅舎がある長浜鉄道スクエアなど、定番の観光スポットが多い人気の観光エリア。
それに今日はこちらにビジネスホテルを予約してあります。琵琶湖線の移動能力を考慮すると、無理なく行動するには長浜観光がベストです。
ひこにゃんさらば!
彦根駅に戻り北上して長浜に向かいます。直通は1時間に一本、20分ほどの電車移動です。
秀吉が初めて自分で築城した「長浜城」
おおお~、これが長浜城かー。
駅から琵琶湖側に降りた豊公園の内部にある真新しい天守。
正確には豊公園全体とその周辺が長浜城郭跡になります。
こちらは昭和になって再興された長浜歴史博物館です。前回旅行した福島の鶴ヶ城と一緒で館内を博物館ありきの形で再建築されています。
早速入場。入館料410円。
館内は撮影禁止です。秀吉やその後城主となった山内一豊などの歴史的資料が展示してあります。
特に秀吉の政治向け書簡が多く展示されていて、面白いのが翻訳スペースでの表記はLINEのやり取り風に表現していたり、秀吉の履歴書みたいなものも展示してあって、ユーモアのある博物館ホスピタリティ?を感じます。
これなら歴史にさほど興味なくても楽しく見学できるんじゃないでしょうか。
天守閣からは360度パノラマの景色。
ここから佐和山城跡、小谷城跡、安土城跡まで見えました。現地まで行きたかったですが遠目からでも見れたので良しとしましょう。これで許してくれ、ノブ。
- JR長浜駅から豊公園内、徒歩7分。入館料410円。
- 開館時間9:00~17:00(最終入館は16:30)
- 無休(臨時休館あり)
- 豊公園駐車場利用3時間無料。446台駐車可能。
- ☎長浜城歴史博物館0749-63-4611
- 豊公園0749-62-0241(平日8:30~17:15)
この後は駅の反対側に向かい、有名な黒壁スクエアへ。
長浜は秀吉初め、戦国の遺構だけではありません。ガラス工芸が盛んな街としても有名です。
名の通り、黒漆喰の壁を基調とした街並みで、ガラス工芸店だけでなく飲食店や他の雑貨店も軒を連ねる趣ある商店街。
この建物が旧国立銀行を再建した黒壁ガラス館。
この地でガラス職人により作られた繊細なガラス細工の品々が販売されています。
店内には綺麗なガラス細工が並びます。が、どちらかというと男よりマダムの方が客層としては多い印象。
すごくデザインの良いグラスがあったので買いたくなった。
一日目で持ち運ぶには繊細すぎる土産物ですな。諦めましょう。
お土産として買いたいところですが、旅行初日からガラス細工の嵩張るお土産はちょっと扱いが面倒なので断念。
ぶらぶらと周辺を歩いてみます。あ、
そういえば通りの一角に海洋堂のミュージアムもあるのを忘れてました。ちょっと覗いてみます。
海洋堂といえば精巧なフィギュアやガチャガチャなどのおもちゃをたくさん製作している会社です。
ゲーセンや地方のお土産物のご当地ガチャガチャの景品、お菓子のおまけなど、この分野ではかなりのシェアを誇っています。
館内撮影禁止でしたが、これはヤバい。面白い。
北斗の拳、エヴァンゲリオン、ゴジラにルパン、ウルトラマンも。その他多数のフィギュアやジオラマ。海洋堂の本気を見れます。
男の童心をくすぐられること間違いなし。女性でもアニメや特撮が好きな人は歓喜するかもしれません。
入館料は1,000円だと高いかな、と思いましたがおまけでガチャガチャが5種類限定で1回引けるコインがもらえます。自分は北斗の拳のレイの缶バッヂを頂きました。
お土産がわりになります。そう考えるとかなり安い。
南斗水鳥拳!レイと海洋堂に乾杯。
- JR長浜駅より徒歩5分
- 営業時間10:00~18:00(11月~3月17:00閉店)
- 年中無休
- 駐車場は無し
- ☎0749-65-2330(代)
- JR長浜駅より徒歩5分
- 入館料1,000円
- 開館時間10:00~17:00
- 不定休
- 駐車場無し
- ☎0749-68-1680
本日のベース(ビジネスホテル)に本陣を構える
本日のビジホはホテルYES長浜駅前館。
黒壁スクエア側の駅近ビジホで、観光の便もよく長浜散策の拠点とするには最適な場所です。
なかなかにいい部屋。
ここを拠点として今夜の飯を物色します。
長浜といえば長浜ラーメン。昼が肉であったためか麺類を欲しています。
GoogleMapにお伺いを立ててこちらの店に決めました。
ラーメン大学都。
こちらでラーメン定食(醤油)を注文。価格は1,000円也。
想像したのと違うのが出てきた。ラーメンとなぜか弁当箱(のような食器)
ラーメンは中太麺。スープはとんこつベースなのかな?あっさりしていてうまい。
ベン・トーは想像通り。なんやねんこのボリューム。セット価格の量じゃないだろ。
サラダまでついていて栄養バランスも大変よろしゅうございました。とてもおいしかったです。
そして長浜といえばここはお詣りしておかなければ。
すぐ近くにあった長浜豊国神社。
後2日の旅の予定。旅の無事を豊国大明神にお願いしておきます。
帰営して明日の予定を再確認。
明日もやっぱり城巡りっスか?
いや、それにばっかりこだわるつもりは無いよ。せっかく琵琶湖に来たんだからやることがあるだろう。
陸から美しい湖面ばかりを眺めていても仕方ない。
せっかく日本最大の湖に来てこのまま指をくわえて帰るわけにも行きません。
もちろんそのための手筈は済んでいます。
明日は自分の身も水の上に浮かべる旅をすることにしましょうか。
続く
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