・・・・暗い。真っ暗だ・・・。
この世界はなんて残酷なんだ。僕ら社畜に明るい明日なんてないんだ・・・・。
パッ!
いっそ会社なんてなくなってしまえば・・・!
どさくさに紛れて何言ってんですか。ただ明かりを消して節電してただけでしょ。
大手電力会社がこのほど電気代の更なる値上げを発表し、6月電気料金(5月使用分)から5月(4月使用分)に続き電気料金のコスト増が確実となりました。
主たる理由は政府補助金の縮小によるもの。
6月には補助政策の打ち切りが決定しているだけに連続で7月(6月分)の値上がりは確実と言われています。
今回は大手10社全て値上げとなりましたね。
大手電力会社とは、
- 北海道電力(北海道)
- 東北電力(青森、秋田、山形、岩手、宮城、福島、新潟)
- 東京電力(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、茨城、栃木(一部山梨、静岡))
- 中部電力(長野、山梨、静岡、愛知、岐阜(一部三重))
- 北陸電力(福井、石川、富山(一部岐阜))
- 関西電力(京都、大阪、奈良、兵庫、和歌山、三重、滋賀(一部福井))
- 中国電力(岡山、島根、鳥取、広島、山口(一部兵庫、香川、愛媛))
- 四国電力(香川、愛媛、徳島、高知)
- 九州電力(福岡、長崎、佐賀、熊本、大分、宮崎、鹿児島)
- 沖縄電力(沖縄)
を指しますが、前回の値上げ(最大1.3%)はその内東京、中部、関西、九州の4社以外は逆に値下げをして男気を見せてくれた矢先の出来事。
しかも今回、次回と前回よりも段階的に大幅な値上げとなる見込みです。
原因は上記でも触れたように政府の補助政策の縮小、打ち止めと再エネ賦課金の値上がり。
一体この二つの施策はどういったものなのでしょうか。
電気料金補助政策「激変緩和措置」とはどういったものなのか?
電気代補助を行っていた「激変緩和措置」は正式には電気・ガス価格激変緩和対策事業という名称で、元々は2023年の1月から9月に一世帯当たり45,000円分の電気及びガス料金を補助するという施策です。
直接給付されるのではなく、電気、ガス各会社が値下げした分を補填するという形で行われていました。本来は23年9月に終了する予定でしたが24年5月まで延長され、規定通り補助政策の終了という経緯になっています。
1kWhあたり3円5銭を補助していたとのことなので、電力消費の多い家庭は今後かなりの負担増となるのは確実。
そもそもなんでこんなに連続して値上がりし続けるのさ!
主に世界情勢の不安による天然ガス高騰が原因とされていますね。
天然ガスは火力発電による発電エネルギーに重要な資源ですが、某国間の紛争問題により一気に価格が高騰しました。
昨今の円安などの要因も絡み、輸入資源全般に大きなコストがかかるようになっていて資源の少ない日本は苦境に立たされています。
激変緩和措置はガソリン補助金などと共に政府が国民の負担を軽減するための暫定措置でしたが、このほどその補助も(よりによって夏前に)打ち切りと相成ったわけです。
せめて9月以降にしてほしかった・・・・(ボソッ)。
再エネ賦課金ってなんなの?
再エネ普及のために再エネで創出した電気を、優遇価格により買い取る固定価格買い取り制度(FIT)を実施する際、買い取られる電気に対して必要な費用を負担するために電力消費者から徴収されているお金を「再エネ賦課金」と言います。
これは自動的に電気料金に加算されて支払われている料金となっています。
再エネは主に太陽光や風力などの再生可能エネルギーのことを指しますが、これらで発電した電力を買い取るコスト「再エネ賦課金」を毎年経産省が年度ごと(5月~翌年4月まで)1kWhあたりの価格を決定していました。
昨年は補助の影響もあり1.4円/kWhだった賦課金が今年は過去最高の3.9円/kWhと2円以上上がることになり、激変緩和措置の終了と合わせて一般家庭でも2,000円前後電気代が高騰する見込みとなっています。
夏前の無慈悲な値上げに加え今年は猛暑予想
更に気象庁が発表した最新の3ヶ月予想では、6~8月の平均気温は全国的に高く、8月は猛暑になるとの見込み。
なんか昨年に匹敵する記録的な「災害級の暑さ」の可能性とか言っちゃってるんですけどぉ!
終わった・・・クーラーもロクに使えず・・・アイスもバカ高いっス・・・・
電力会社の夏前の値上げに加え、天すら無駄な熱血をくらわしてくる始末。
寒いのは一定水準までなら電気なしでもどうにかなりますが、猛暑という絶対的強者に対して文明の利器(主にクーラー)なしに戦うすべはあるのでしょうか。
それ以上に高騰し続ける電気代を永続的になんとかする方法を模索していかなければ、今後せっかく上がった賃金以上の支出が待っています。
光熱費を抑えるために庶民があがく5つの施策
この夏以降を電気代を押さえながらなんとかする方法はないか!
実家、親戚、友人知人の家、もしくはイオンに居座る。
却下。光熱費こそかかりませんが交通費やらお土産代やら飲食代等がかかりそうです。
それ以上に人としての信用を大きく失いそう。しかも長期休暇限定の施策です。
というのは冗談で、まずは電力会社の契約見直しを検討しましょう。
①電力会社の乗り換えを検討する
大手電力会社は全て値上がりしましたが、電力自由化により今は様々な電気事業会社と契約することができるようになりました。
スマホを契約している携帯キャリアなどは電気やガスも事業展開しているところが多いので、自身が良く使用している「○○経済圏」を利用したお得な値下げやポイント獲得で電気代を下げる工夫をしてみましょう。
また、価格.comや【電気チョイス】 のようなサイトでは電気事業者の料金比較及びシミュレーションを行うことができます。
こういった比較見積もりサイトを利用して、現在の電気プランや契約事業者の見直しを真剣に検討してみるのはいかがでしょうか。
②家電の買い替え、廃止の検討
それに伴って、これを機に家電を見直すのもいいかもしれませんな。
基本的に古い家電は電力効率が悪く、新しい家電に比べて電気代がかかりがち。
初期投資はかかりますが、少しずつでも節電効果のある家電から買い替えていくことを検討しましょう。
家庭の電気使用で電気代のかかるものTOP3は
- エアコン
- 給湯器
- 照明
となっています。
いずれも古くなっていたりメンテナンスが行き届いていないと効率が悪くなって電気代が余計にかかるものです。
エアコンや給湯器は業者にメンテを依頼したり、フィルターなどできる掃除は自分でしたりして常にパフォーマンスを維持できるようにしましょう。
かなり使用年数が経過しているならば、買い替えで電気代がぐっと安くなる可能性があります。
エアコン、給湯器は条件を満たせば国や自治体から補助金が出るので、経費を抑えて交換することができます。ただし個人から直接申請はできず、業者を通して補助してもらう形なので登録事業者を探して見積もりの際相談してみましょう。
補助金に関してはエアコンは国土交通省、給湯器は経済産業省の資源エネルギー庁の管轄となっています。詳しくは公式ホームページで申請の概要を確認してください。
照明は白色電球からLEDに置き換えることによってなかなかの節電効果が期待できます。
単価は高いですが白色電球より長持ちするので最終的なコストは安く上がるはずです。
③待機電力のカット
買い替えに連動して使ってないときの家庭内の電力を把握してカットできるところはカットすることも大事っスね。
②に通ずるものがありますが、意外と使用していない家電の待機電力は馬鹿になりません。
テレビ、パソコン、電気釜、玄関先の電灯etc、・・・・
なるべく未使用時、特に仕事などで自宅を空けている間は無駄な電気は使わないようコストカットしましょう。
あとは長時間使用していないのに常時稼働しているものの廃止。もしくは一時使用停止。
例えばお湯を使わないのに何となく保温している電気ポッドなども、必要に応じて適量のお湯を沸かしたほうが効率がいい場合があります。
夏場は特に使用頻度は下がると思うので、廃棄とまではいかずとも一時使用を控えるといった対策も有効です。
電源タップ式の延長コードがあると便利。コードを抜いたり本体の電源を切ったりせずにスイッチ一つで待機電力をカットできます。
逆流防止機能があれば落雷対策にもなるのでこれを機に導入してみましょう。
意外と忘れがちなのが保温機能のある便座。
温かい便座の方が心地いいですが、特別な理由がない場合冬以外はスイッチを切って、心を鬼にしてお尻には我慢してもらいましょう。
④電気を使用しない、もしくは節電できるグッズを買い揃える
あとはちょっとした季節グッズや節電グッズを導入するだけでも電力消費を抑えることができるぞ。
暑さ寒さ対策、節電グッズなどなるべく電気を使用しないで快適に過ごす、あるいは電気代を節約するためのグッズはたくさんあります。
エアコン効率を高めるための窓への遮熱シートや遮熱カーテン、ひんやりグッズや電気毛布などを寝具に導入するなど。
エアコンを使用するほどでもない気温の時は扇風機や扇子、うちわなどで暑さをしのぐといった方法もあります。
工夫次第で体感温度を上げたり下げたりすることは可能。ホームセンターやネットショップで楽しく節電グッズを買い集めるのも一興かと。
これからの季節個人的に気になったのはこういった卓上冷風機。自分もこの夏導入してみようかと思っています。
⑤蓄電池や太陽光発電を導入する
住宅屋根に太陽光パネルの設置。万人におススメできる方法ではないですが、こういった方法もあるという話として参考にして下さい。
これはなかなか家庭によって導入の難しいところですが、近年では太陽光パネルを屋根に取り付け家庭の光熱費を削減する方法もとられています。
上記で挙げたFIT(固定買取制度)の対象となり、余った電気を売ることもできるので設置後は黒字になる可能性もあるのですが、パネル設置によるデメリットも多くあり、導入には慎重な検討が必要です。
とてもそんな予算は取れない、という家庭でも携帯型の蓄電器やソーラーパネルを導入して一部の電気代を軽減する方法もあります。
こちらは家庭用電気を全部賄うとはいかないものの、導入のコストもリスクもグッと低くなりファミリーキャンプに持ち出したり、災害時の電源対策にかなり有効な道具となります。
株式会社Jackery_Japanはそういった家庭用小型バッテリーやポータブルソーラーパネルを多く取り扱っています。
普段の電力サポートはもちろん、アウトドアでのレジャー、災害時の停電の備えにとフル回転させればコストパフォーマンスに優れた投資となるのではないでしょうか。
Jackery_Japan自家発電機特集ページ はこちら。
まとめ:少しづつでも節電できるところを探していって値上げを乗り切ろう!
物価も上がりいろいろとお金もかかる世の中ではありますが、
私たち庶民にとってやれることは細かいところを見直していかに今までのコストを下げていくか、それだけしかすぐに実行できることはありません。
大型家電など大きい費用がかかるものは少しずつ、電力事業者乗り換えや電力の使い方の見直しなど、すぐできることは速やかに導入して生活コスト抑えていきましょう。
冷蔵庫やエアコンの設定温度を1度下げるだけでもだいぶ違うとのことですよ。
家じゅうくまなくチェックして今すぐできる節電はやってみましょう!
節電、節約は楽しんですることができればいうことないですよね。
家族みんなでアイディアを出し合ったり、ゲーム感覚で節電をするのもいいっスね!
大変な時こそ、へこまずたくましく家族みんなで力を合わせる。
照明は少し落としても、明るさは失わず節電生活を乗り切っていきましょう。
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一家に一台。レジャーに災害に幅広く使用できるJackery_Japanのポータブル充電器は非常に便利です。ポータブルソーラーパネルと併用して電気代も節約できます!